サラシノール
サラシノール
インドでは昔から使われていた植物でサラシアの木からコップをつくり、そのコップを糖尿病の人は使用していたようです。
サラシアは日本には生えていなくスリランカやインドに自生しています。
サラシノールはこのサラシアの根っこの皮から抽出します。
サラシノール
今や成分や効能効果が明確になり、糖尿病の素材として今はいろいろな商品が出回っていますが、
効能的にはグルコシダーゼ阻害となります。
昔ならおしっこにアリがたかってくることから糖尿病といわれましたが、治った時はアリがたかってこないようになることで判断したのかな?
炭水化物を摂取した時、腸内ではαグルコシダーゼが働いて、炭水化物を分解してブトウ糖に分解してくれます。 ここでようやくたべたごはんやパンがブドウ糖になり、栄養となるのです。
このサラシアはこのαグリコシダーゼの働きを邪魔してあげればぱんやごはんがブトウ糖にならないので血糖値があがらないという寸法です。
この作用機序は医療用の医薬品でも汎用されていています。たくさんの種類が医薬品として商品化されています。 では強さはどうかというと、一般の天然物系の素材からしたら、mgオーダーからおμgオーダーの違いほどあります。 天然物でこれだけ強いのはあまり見たことがありません。
機能性表示食品でもたったサラシノール1mgの配合で済んでしまうのです。 ここまでくると医薬品レベルです。 たとえば汎用されている医療用医薬品ベイスンでは0.3mgなので強さが分かりますよね。
副作用としてはおなかで十分に分解できないので、人によってはおならがぷーぷーでることがあります。
余談ですが、βグルコシダーゼが人間が持っていたら、木を消化できるのにね。 やぎさんはβグルコシダーゼを持っているので木や紙をたべてもブドウ糖に分解できるんですね。
植物って本当にすごいですね。 こんなフィトケミカルを合成してしまうなんて。