イソインペラトリン
イソインペラトリン
このフィトケミカルは防風(ぼうふう)や姜活(きょうかつ)に含まれます。
防風は発汗作用、解熱作用、鎮痛作用、利尿作用、抗ウイルス作用抗菌・抗真菌作用があるといわれていて、超有名なナイシトール85(体重減少)、釣藤散(高血圧の頭痛)配合されています。
もう一つは姜活(きょうかつ)はかぜや頭痛、筋肉痛に使用されます。処方されている漢方薬は駆風解毒散などに含まれています。 駆風解毒さんは扁桃炎、扁桃周囲炎に使用されます。
この2生薬に共通な成分がこのイソインペラトリンです。
イソインペラトリン
〇イソインペラトリンは、肥満細胞の活性化を阻害することにより、喘息のマウスモデルにおけるデキサメタゾンの有効量を減少させます。
Phytotherapy research : PTR. 2020 Nov;34(11);2985-2997. doi: 10.1002/ptr.6726.
これは抗炎症作用がステロイド並みにあることをいっています。
〇 インフルエンザウイルスH1N1およびH9N2に対するAngelicadahuricaから単離されたフラノクマリンの抗ウイルス活性。
ournal of ethnopharmacology. 2020 Sep 15;259;112945. pii: S0378-8741(20)30354-8
抗インフルエンザ作用です。
〇イソインペラトリン(ISO)は、miR-3619 / CSTBおよびmiR-3619 / CSTD軸を介してケラチノサイトのメラニン含有量を減らします。
Bioscience, biotechnology, and biochemistry. 2020 Jul;84(7);1436-1443. doi: 10.1080/09168451.2020.1751581.
これは皮膚のシミに効果のあることを示唆しています。
いやーフィトケミカルはすごいですねえ。