フィチン酸
フィチン酸
この物質は様々な食品にフィチンとして含まれます。トウモロコシが一番多く、米(玄米)、小麦、アマニ、ゴマ、大豆、インゲン豆など、豆類に含まれます。
大腸がんの予防、歯石、腎臓結石、尿路結石などの石灰化の疾病に効果があるとされています。
フィチン酸
すごい構造していますね。 まるで雪の結晶のような構造式です。 宇宙の神秘を感じますねえ。
こういった成分が穀類や豆類に含まれていて、抗酸化作用をもったり、抗がん作用があったり、私個人的には石灰化に興味があります。
この石灰化は体内では実に重要なシステムです。 それは骨と血液の関係です。 骨はずっと固定化されていると思われていますが、骨は常に溶けたり石灰化したりしています。
といっても1%程度のことですが。
だいたい3kgくらいの骨がありますから、30g程度が血液に溶けていて、さまざまな役割をしています。
血液にはカルシウムがイオンとして存在していて、血液のpHを弱アルカリにしています。
カルシウムイオンは筋肉の働きや、血管の収縮や心臓の働きを調整しています。
血圧が高い人にはカルシウムブロッカーであるアムロジピンを投与すると、血圧がさがってきます。
カルシウムイオンは興奮したり、寒かったりしたら、脳から信号がいき、心臓の鼓動をあげたり、血管を収縮したりさせます。体的には興奮作用です。 興奮すると血圧あがりますから。
このようなカルシウムイオンが神経の働きにより放出されているのに、ブロックされている状態が起こると、浮遊カルシウムイオンによって筋肉の余計な働きをする場合があります。
それが「こむらがえり」です。 こむらがえりというのは足のつりのことです。
このフィチン酸がこのカルシウムイオンばかりではなく、イオン類をキャッチして尿として排出してくれることがわかっています。
体内の石灰化は膀胱や尿路だけではなく、血管、関節、腎臓、松果体、筋肉、脳、心臓どこにでも起こります。 関節が痛くなる、脊柱管狭窄症で痛くなる、五十肩で方が上がらないなどなど、石灰化に原因があるんではないかと疑っています。
実にフィトケミカルは面白いです。