ゲラニイン
ゲラニイン
この有効成分は「げんのしょうこ」に含まれている成分です。 現の証拠という論拠が求められているときにほら見ての通り、効いているだろうという意味の生薬名です。 中国では老鸛草(ろうかんそう)といいます。
フウロソウ属の植物に含まれる成分です。
日本ではゲンノショウコに変わる野草で、アメリカフウロがあります。このアメリカフウロはフウロソウ属で、アメリカからきている野草です。 この植物にもゲラニインが含まれています。
【ゲラニイン】
以下面白そうな文献がありました。
ゲラニインは、全血のIFN-γとIL-6を阻害し、IL-1βとIL-8を促進し、カルシウム依存性およびショ糖感受性の赤血球死を刺激します。
Toxicology and applied pharmacology. 2022 02 01;436;115881. pii: S0041-008X(22)00026-6.
IFN-γ、IL-6を阻害して抗腫瘍作用を発揮します。
おー!抗がん作用があるんですねえ。
ゲラニインは、スパイクタンパク質RBDとヒトACE2受容体の間の相互作用をブロックすることにより、SARS-CoV-2の侵入を阻害します。
International journal of molecular sciences. 2021 Aug 10;22(16); pii: 8604.
ゲラニインは、SARS-CoV-2のヒト細胞への侵入を阻止することにより、COVID-19の有望な治療薬です。
ゲンノショウコは漢方では使用されていません。 この薬草は和方薬です。民間療法といわれているものです。
日本薬局方にゲンノショウコは収載されており、10gを煎じて服用します。整腸作用、下痢、便秘改善作用があります。
どうもゲラニインには抗炎症作用がありそうですねえ。