共生があなたの腹に存在してる
乳酸菌の摂取について
ちまたには乳酸菌の商品があふれかえっています。 しかし乳酸菌などの菌は摂取してもあなたの腸には住み着きません。
これは菌の業界では常識です。
ですから毎日1本ということをいって毎日飲んでもらっているのです。
実は私は一回飲んだら住み着いてくれるものだとうっすら思っていました。だから種菌じゃないけど一回とればいいのかなと思っていました。 たくさん飲めば沢山腸内に増えるのかなと。 また3代くらいになると増殖の力が衰えてきてそれで新しい菌をとらないといけないのかと考えていました。
全然違っていたんかと思い知りました。
腸の働き
腸の働きは栄養を吸収する器官として有名ですが、実はほかにも様々な働きがあります。
乳酸菌などと協力して人間が消化できないものを消化してもらって、吸収したりしています。
現在の腸内細菌にたいしての考え方は、付け加えることより、育てることが大切じゃないかと思われています。
腸内細菌を育てるということはどういうことでしょうか
あなたは犬を飼ったり、猫を飼ったりしていますが、もちろんペットフードを与えています。
腸内細菌にも腸内細菌フードが必要なんです。 犬や猫も何でも食べることはしません。 もちろん腸内細菌も好き嫌いがあります。
腸内細菌の好きな食べ物
それは食物繊維です。これは一昔まったく栄養にならないから意味がないと栄養学ではされてきたものです。
それは人間のことしか考えなかったからです。しかし昔の日本ではそうは考えませんでした。
昔から「共生」ということを知っていたのではないかと思うほどです。
穀類(玄米、ムギ、トウモロコシ)豆類(大豆、あずき)芋(さつまいも、サトイモ、こんにゃく) 野菜(ごぼう、ふき、青菜)きのこ(しいたけ、しめじ) 海藻(わかめ、寒天)などなど
沢山の食物繊維をとっていました。
これは人間のためだと思っていたのだけど、実は腸内細菌のためでもあったのです。
こんにゃくなんて食べようと思う民族は日本民族くらいでしょう。 灰汁が多いし、そだててから3年もかかるし、栄養はないし。でも腸内細菌にはご馳走なんです。
いわゆる善玉菌がわーい!ご馳走だ!と叫び喜び増えるんです。
どうして日本民族はそんなことを知っていたのでしょうか?
まあフグを何人死んでも、臨床実験をして安全に食べれるようにした民族だから成し遂げれたのでしょう。
他にもイヌリンとかは最近は聞くようになりました。
イヌリンはゴボウとかに多く含まれていますが、圧倒的な含有量を誇るのは「キクイモ」です。
弊社でもキクイモエキスとして、イヌリンが80%以上含む真っ白なパウダーを紹介しています。
イヌリンは人間では消化できないためそのまま腸に運ばれて、腸内細菌のペットフードになります。腸内細菌たちは大喜びです。
ただここで誤解してほしくないのは、あくまでも腸内細菌はバランスが大切だということです。 腸内フローラと呼ばれます。
お花畑のようなんですよね。
キーワードは「共生」です。共生という概念が腸内にあるのです。
日本民族はそういった共生を生かすために、食物繊維の多い食事を食べてもおいしく食べれるように創意工夫して、日常に生かしていたのです。