筋肉痛とは何か
筋肉痛とは何か
私もお風呂にいくと鉄棒があるので、懸垂をやります。するとだいたい3日後に筋肉痛がきます。
日常で懸垂なんて運動しませんから。
筋肉痛の原因は乳酸が蓄積するとかいわれていましたが、どうも違うようです。
筋繊維が傷ついて炎症している状態というのが本当らしいです。
炎症が原因であれば熱もでますし、痛みもでます。
実は医薬品でも筋肉痛になるケースがあるのです。 それはコレステロールを下げる薬の副作用で、横紋筋融解症という副作用です。
筋肉にはさまざまが筋繊維がありますが、この横紋筋は心筋、骨格筋のことを指します。 この副作用は主に骨格筋に見られて筋細胞が融解・壊死することで筋肉痛や脱力を感じます。
私は横紋筋融解症の副作用を発症した患者さんは、1回飲んだら、体がいたくなり、2回目飲んだら、発熱、血尿という段階で相談が来ました。
すぐに飲むのをやめてもらうように話しました。
現在コレステロールはべらぼうに高くなければ必要な物質なので、むやみに下げません。
また食事からの影響は無関係ということも証明されています。
基準も変更されました。 いままでは総コレステロールが140~199でしたが、今は151~254です。 ゆるくなっています。
悪玉コレステロールと言われたLDLコレステロールは60~119が72~178とかなり緩くなっています。
日本人間ドック協会と健康保険組合連合会が発表しているこの新基準と日本動脈硬化学会はまったく合意していません。 保険組合からしたら、お金を出すほうなので健康なのに薬を飲まされて保険を使うということは避けたいです。 病院側とはまったく利権が真逆ですから、相いれない関係です。 ですから多くの医療機関が古い基準を採用しているわけです。
もしコレステロール低下させる薬を飲んでいて、運動もしてないのに筋肉痛があるというのは横紋筋融解症ですので、薬を変えてもらうかしたほうがいいです。
それ以前に、総コレステロールやLDLコレステロールの基準値が正常値を占めているか確認したほうがいいです。
もし新基準に入っているなら、先生に相談しながら1日おき、2日おきというように徐々に減らしていくと減薬できて、最終的には止薬(しやく)できます。 止薬(しやく):というのは私が作った造語です。
コレステロールは様々なホルモン剤の前駆体です。 これが減るということは将来できるホルモンが減っていくということになります。
男性ホルモン、女性ホルモン、副腎皮質ホルモン、胆汁酸、神経線維保護作用としての絶縁体と様々な働きをしています。
しかし悪玉コレステロールなんて体内に必要な物質なのに敵視されているなんてとてもお気の毒と思います。