道徳とは何か
道徳とは何か
最近学校でも道徳の時間がないとききます。でも私はこの道徳の時間が大変重要だと思います。
辞書によれば社会生活を営む上でひとりひとりが守るべき行為の規準の総体。自分の良心によって善を行い、悪を行わないこと。となっています。
さらに倫理学に通じ、一般に行動の規範となる物事の道徳的な評価を理解しようとする哲学の研究領域の一つでもあります。世界から日本を見るとこの道徳観が驚かせているところだと耳にします。
たとえば道に財布が落ちていたら、日本以外の多くの国は(まあ日本にもいますが)やったーついている。神様ありがとう。神様のお恵みだと考え自分のものにします。
しかし日本人はそういう人もいますが、8割くらいは財布落として困っているだろうな。自分が落としたら困るものと相手のことを思い、交番に届けるか持ち主が分かれば連絡することでしょう。
ここが日本人の道徳の高さだと私は思います。
具体的に道徳的行動とは
〇時間を守る
〇護るべきものは相応に守る
〇人に先んじて安心感を与える
〇弱いものを助ける心
〇守れない約束はしない
〇嘘はつかない(人を救う嘘はつく)
もっとたくさんあるとは思いますが、、、。
以上の行動が日本人は常に行っているので、電車の運行、納期の厳守、不安にさせない配慮、困っている人がいれば、助けてきたのでしょう。
例えば戦前の日本は台湾への灌漑工事により食糧の安定供給を可能にしたり、教育に力をいれたり、治安維持に力を入れましたので住民は家にカギをかけないでも安心して暮らせました。
日本の道徳に通じるムスリムの考え方
仕事上で過去絡んだことがありますが、ムスリムの方々は嘘が大罪ですので、決して納期はいいません。 私ははじめ何を言っているのかなと思いましたが、納期は色々なサプライチェーンが絡んでいるため納期が遅れることが多々あります。ムスリムは20日に納品できるといってしまってできなかったら大罪を犯すことになるので、納期は決して言わないということでした。
でははなんというか? それは20日に納品できるかどうかは「神の思召すままに」といいます。神様が20日に納入してくれるかどうかは神様の御意思によるというものです。日本社会ではまったく通じませんが、大罪を犯したくないというのは理解できます。
話はそれますが、イスラムの銀行はムスリムからはなんと金利を取らないんですね。利子はハラームとしての禁止事項だからです。ではどうやってイスラム銀行は成り立つのか?
それは投資をして、事業者を育ているのです。それで投資のリターンという形で利益を得るわけです。この考えは私は本来の銀行の姿ではないかと最近思うようになってきました。
日本の銀行の審査はビジネスアイディアがきちんと事業計画書に落とし込まれて、起業家の人柄や事業見通しをトータル的に判断して融資(投資)するということになります。これは銀行員は相当勉強しないと判断できません。
東証一部上場会社にお勤めだからとか、土地があるとか、預金がどれだけあるかとか、貸付の前例があるからとかいうリスクヘッジばかりに目が行って、本来のビジネスの評価ができていないと素人目から見ても分かります。まあ全部が全部ではないでしょうけど。 これではちょっと銀行家としてはどうなんでしょうねと思ってします。
日本人は今一度道徳についてじっくり考えてみる必要がると思います。