要素還元主義とは
要素還元主義とは
辞書によれば要素還元主義の発想では、どんな複雑な現象でも単純な要素に還元し、そこから元の現象を復元できれば、その現象が理解されたと考えます。
車や機械ならその通りですが、人に限っては実に困った考え方ですが、現在この世界ではこのような思考単純主義的な考え方がまかり通っています。
この要素還元主義がまかり通っている世界では、セクト主義がはびこってきます。 隣は何をする人ぞ?的になります。 あまりにも仕事が分断化されてしまい急いでいるののか重要なのかもつかめないでしょう。
組織に俯瞰できる人がいれば大丈夫ですが、いなかったらまず事故が起こるでしょう。
医療がいい例でしょう。 医学部ではすべての科を学ぶのに、医師になると、内科、外科、心療内科、眼科、精神科、神経内科、呼吸器科、胃腸科、消化器科、小児科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、産婦人科、耳鼻咽喉科。。。。。。。。。。などなど沢山の科に分かれていきます。
その結果何が起こったかです。 人間の臓器などは部品と化し、トータルで見ることがなくなりました。
体調に不調を訴えるのに、医療では総合窓口的な病院がありません。
イギリスですと家庭医という総合医療にたけている医師の存在がありますが、日本はいきなり専門医へ行かないといけません。 患者さんがたらい回しにされることがしばしばあります。
検査しても診断できなかったら、診察料は本来は目的は達していないのですから、払う必要はないと思いますが、検査費用、診察代、初診料すべて請求されます。なにか不思議な感じですね。
以上から、患者さんを全体で診断する総合診療科が注目されてきています。
そろそろ要素還元主義から全体主義にもどってきてほしいですね。