杜仲葉エキスの動脈硬化予防作用

杜仲葉エキスの動脈硬化予防作用

 

杜仲葉エキスの経口投与。杜仲葉エキスは、ApoEノックアウトマウスのマクロファージ機能を改善することにより、アテローム性動脈硬化症から保護します。

 

 

 

杜仲葉エキスは、伝統的な中国の漢方薬です。アポリポタンパク質Eノックアウト(ApoE-/-)マウスにおけるアテローム性動脈硬化症の発症と腹膜マクロファージ機能の変化に対する杜仲葉エキスの影響を調査しました。 8週齢で、ApoE-/-マウスをランダムに3つのグループに分け、0%(コントロール)、5%、または10%ELEをブレンドした高脂肪食を7週間与えました。オイルレッドO染色によって推定されるように、10%のELE用量はアテローム性動脈硬化症の病変の約36%の減少を引き起こしました。リアルタイムPCR分析は、ELEによる1週間の治療が、ApoE-/-マウスから単離された腹腔マクロファージにおけるTnf-α、Il-1、およびMifのmRNAレベルを低下させたことを示しました。さらに、10%ELE食による1週間の治療は、腹腔マクロファージの遊走および癒着機能を有意に低下させました。これらの結果は、10%ELE食がアテローム性動脈硬化症の病変を軽減し、サイトカインの発現を低下させることによってマクロファージの機能を調節することを示唆しています。実用的なアプリケーション:杜仲葉エキスは、アテローム性動脈硬化症の病変を減らし、炎症性サイトカインの発現を抑制する伝統的な中国の漢方薬です。

 

引用元:Journal of food science. 2020 Nov;85(11);4018-4024. doi: 10.1111/1750-3841.15461.

 

 

ApoEとは:Apolipoprotein Eの略です。このたんぱくは細胞表面のLDLレセプターファミリーのリガンド(生体分子と複合体を形成して生物学的な目的を果たす物質のこと)として機能し、キロミクロンやVLDLなどのリポタンパク質の細胞への取り込みや血漿からの除去に重要です。

ApoEの欠損や異常は、早期のアテローム性動脈硬化や血中のコレステロールの蓄積を特徴とする高リポ蛋白血症III型を引き起こします。また、脳では主にアストロサイト(中枢神経系に存在するグリア細胞(神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称のこと)で産生され、コレステロールの輸送や除去に関与することが示唆されています。