共生という考え方

共生という考え方

 

私が一番引っかかるのは、殺菌です。 これほど共生からかけ離れているのはないかと。 それは手術とか感染症とか、そういった問題では消毒、殺菌、滅菌は必要ですが、通常けがもなく、手術でもなく雑菌を敵視して殺菌するというのは、どうなんだろうかと。医薬品業界では、健康な人が摂取するのではないので殺菌は必要であるという考え方をしていますが、殺菌をすればするほど、人間は弱くなっていくのではないかと私は思います。

 

日本での殺菌に関する規格は医薬品ならまだしも、サプリメントにも適応していて、一般生菌は3000個以下、真菌は300個以下、大腸菌群、大腸菌陰性、サルモネラ菌陰性、黄色ブドウ球菌陰性くらいを要求してきます。 私は活性水分があり、腐敗していくようではだめですが、固形物であれば乾燥減量さえコントロールしていればそこまで厳しくする必要はないのかと思います。 生薬の粉末では、アメリカは一般生菌5万個以下が規格です。 日本から見ると緩いですよね。

 

またこれはいいかどうかわかりませんが、インドへ日本人がいくと、まず100%水に注意しないと下痢するそうです。

まあそうだろうなと思いますが、日本に来ているインド人がインドに帰っても下痢するそうです。 つまり日本の環境、食品などがきれいすぎていて、インド人の抵抗力まで下げてしまったことにほかなりません。

 

ですから、私はあまり清潔にすることに若干抵抗を感じるわけです。また薬理試験で使用するマウスですが、このマウスは無菌で育成されて、出荷されるので薬理室とかの実験室からでると長く生きれらません。菌に暴露されていないので免疫力が低下していると思われます。

 

日本は清潔すぎるのでもうすこし汚くしてもいいのかなと私は思います。特にお子さんは、泥んこ遊びで泥だらけになることも必要ではないかと。

 

現在腸内細菌の働きのことが注目されていますが、まさにこれは「共生」です。たとえばキクイモに含まれるイヌリンは人間は分解できませんが、腸内細菌が分解してくれるので人間が利用できたりします。

 

お酒にしてもそうですよね。 体内ではないですが。 お肌も常在菌がたくさん住み着いて共生してくれています。

 

菌は眼に見えないのでイメージしにくいのですが、人類に都合がいい菌は発酵と称しますが、人類に都合が悪い菌は腐敗といいます。 しかし菌からみたら、同じ現象だと思うのです。 匂が悪いとかいいとか。

 

片方からしか見ない視点はそろそろ卒業してはどうでしょうかねえ。