書籍 現代語訳 論語と算盤
書籍 現代語訳 論語と算盤
わが師渋沢栄一先生の書籍です。 なんてすごい人いたものだと感嘆して読みました。ヨーロッパに行っていなかったら
明治維新で確実に玉砕していたと思います。
この本から学んだことは智、情、意である。 IQ、EQのコントロールする意識が大切であるということ。
孔子の教えは、まっというな生き方をによって得られるならばどんな賤しい仕事についても金儲けせよ。しかしまっとうな手段をとるくらいなら、むしろ貧賤にいなさいというものです。
高い道徳をもった人間は自分が立ちたいと思ったら、まず他人を立たせてやり、自分が手に入れたいと思ったらまず、まず人に得させるものですと。
金銭に罪はない。 論語と算盤は一致するものである。
道徳と経済の調和が必要であると。
道徳を身に着け知恵を磨き世の中のためになる貢献ができるのが真の人と認められる。
つまり動物の中で最も進歩した証としての能力を持つのものだけが人の進化を持っている。
人民とは政策に従わせればいいのであって、その理由まで知らせてはならない。これが江戸時代の指導である。
魚の干物を打っている市場にいる人間は臭いに慣れてしまって自分がいかに臭いに慣れてしまって自分がいかに臭いが分からないものだと。
成功、失敗は體に残ったカスである。天地の道理を大切に生きることだ!
すごい内容でした。 ただ現代に通じるものがあります。 利益ばっかり追求してしまう欧米型資本主義は終焉を迎えています。 貧富の差が激しい地球にしてしまいました。
これからは倫理資本主義の時代でしょう。 こういうのかそれとも顧客満足(CS)、従業員満足(ES) 社会満足(SS)という形にみていくと、社会にいかに貢献するのかという視点が今後の課題でしょう。
今だけ金だけ自分だけの会社ではいずれ見抜かれてしまい、そういった会社の商品やサービスは売れなくなるでしょう。何かを犠牲して商売することはもう時代遅れなのです。 近江商人のようなビジネススタイルではないと長続きしないのです。 一時的に商売になったとしても100年、200年続く会社にはならないでしょう。
安易に起業して、株式上場を目指して、上場して時価総額をあげて、ファンドに売り飛ばすという流れは、否定はしませんが、私はあまり好きではないです。
経営とは何か、仕事とは何か、何のためにやるのか?の答えがびっしりつまった書籍でした。