ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)
なげー名前だよねえ。 補酵素の1つです。補酵素とは人間が活動するために必要な酵素で、酸化還元反応を起こします。といってもさっぱりわかりませんよね。
≪ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド≫
つまり老化を防ぐ補酵素です。 長寿遺伝子を活性化させる補酵素です。 NADは老化を防ぐ作用があるということです。またエネルギーを産生することもします。
酵素自体は消化酵素と代謝酵素の2種類あり、消化酵素は数十種類程度ですが、代謝酵素は3000種類以上もあります。それに基本たんぱく質なので、熱に弱くあまり研究されていません。しかし代謝酵素というのはメチル化、脱水、酸化、還元反応など、人間の知恵ではとても不可能なことをやってのけます。人体では危険な試薬を使わなくても化学反応を起こすことができる合成工場なんです。
例えばヒスタミンの体内での代謝です。
以上のような化学反応をさせようとすると反応性の高いメチル化剤をぶち込み、反応させないといけません。
このような合成は大変なんです。しかし人体では試薬も使わないで、酵素がしてくれる。 すごいですね。
薬局にいくとタバコを吸うとか、酒をのむかとかグレープフルーツジュースを好んで飲むかとか聞かれると思いますが、あれは体内の代謝酵素がその摂取によって強くなったり弱くなったりしているからです。
グレープフルーツは小腸の薬物代謝酵素(CYP3A4)を阻害します。 阻害すると飲んだ薬が分解されず、ずっと効いていることになります。だから飲んではいけないというわけですね。 降圧剤やコレステロールをさげる薬やらたくさん影響がでます。250ml飲むとなんと3日も阻害しているということです。一過性ではないようですね。 現代の薬業界ではではそんなに効いているのであれば、飲む量を半分にしてグレープフルーツと一緒に飲むようにしてやれば3日おきに飲めばいいのにと思います。
たとえばアムロジピン10mgを毎日飲んでいるのに血圧が上がってきたからと20mgに増量するのではなく、グレープフルーツジュースを3日おきに250ml飲んでもらうというものです。そうするとアムロジピンが分解されないので、より効果があるということになります。 そうすれば薬は増えず、薬代も高くなくていいのにと思います。
逆にたばこのニコチンは肝臓の薬物代謝酵素を強くしてしまいますので、効き目が低下します。 タバコ吸っている人は気管支が蔓延炎症を起こしているので、痰が出やすくせき込みやすいです。気管支を広げる薬が処方された場合は、たばこ吸っている人はあまり効きません。
あとはお酒で強い弱いというのもそうです。 アルコール分解酵素と、アセトアルデヒド分解酵素の2種類がかかわっています。 2×2で4タイプの種類に分かれます。
酵素種類 |
アルコール分解酵素 |
アセトアルデヒド分解酵素 |
酒豪タイプ |
強い |
強い |
赤顔し二日酔いになるタイプ |
強い |
弱い |
赤顔せず二日酔いにならないタイプ |
弱い |
強い |
下戸 飲むと倒れるタイプ |
弱い |
弱い |
顔が赤くないからと強いということではないので、あまりすすめではだめですよ。
逆に顔が赤いからといって弱いわけではありません。酔ったふりをして様子をうかがっている人かもしれませんよ。
お酒ってこわいねえ
話は相当それましたが、まだまだ代謝酵素は未知なる世界です。NAD+は今後ますます注目浴びてくる補酵素であります。アンチエイジングにかかわりますので。そのうちNADを減らす食品、増やす食品が明確になってくるのでしょう。 私が思うに感情も重要だと思います。
いつも笑っている人の方がNAD濃度が高いとか、そういったことが証明されていくでしょう。