オウゴニン
オウゴニン
オウゴンに含まれるフィトケミカルです。 オウゴンは漢方薬では10種類以上に配合されている汎用生薬です。
根を医薬で使用します。
【オウゴニン】
効能効果は抗炎症作用です。
最近の論文です
漢方薬とその有効成分であるオウゴニンは、乾癬性関節炎の免疫炎症を改善することができます。
International immunopharmacology. 2025 Jan 02;147;113984. doi: 10.1016/j.intimp.2024.113984
目的:中国において,漢方薬(CHM)は乾癬性関節炎(PsA)の治療に広く用いられており,臨床の場で大きな治療効果を示している。 しかし、乾癬性関節炎PsAの多様性とCHMの組み合わせパターンの多様性のため、CHMによる乾癬性関節炎PsAの治療に関する高レベルのエビデンスに基づく医学研究はほとんどない。 本研究の目的は、乾癬性関節炎PsAの免疫炎症に対するCHMの有益な効果とその特異的なメカニズムを探ることである。
方法: 91例の乾癬性関節炎PsA臨床症例の実データを解析するために、データマイニング法を行った。 ネットワーク薬理学、分子ドッキング、および細胞実験を用いて、CHMおよびその有効成分であるオウゴニンの乾癬性関節炎PsA免疫炎症改善メカニズムを探索した。
結果. データマイニングの結果、乾癬性関節炎PsAでは免疫炎症が障害されており、関連する指標が有意に相関していた。 CHM治療後、HCRP、C4、IL-12、IL-17、IL-23、TNF-α、TGF-β1、P65、P50、IKBαのレベルは著しく改善され、これはCHMの適用と高い相関関係があった。 さらに、10種類のCHMを含むコア処方をスクリーニングし、ネットワーク薬理学および分子ドッキングにより、乾癬性関節炎PsAの免疫炎症に対する有効成分オウゴニンの作用機序を同定した。 細胞実験により、ワゴニンはPI3K/ACT経路を用量依存的に遮断することにより、M5誘導HaCaT細胞の生存率およびTNF-αとIL-1βの発現を低下させることが明らかになった。
結論:今回の研究結果は、乾癬性関節炎PsAの治療薬としてCHMが非常に有望であることを強く裏付けるものであり、乾癬性関節炎PsA治療のための薬剤や標的を開発するための支えになると考えられる。