トリゴネリン

トリゴネリン

 

コーヒーをのむと認知症にいいという話をちらっときいて調べてみたら、コーヒー豆を焙煎したらトリゴネリンが分解してしまい、まったく含有していないそうだ。

 

これでコーヒーを飲んだらなんて言ってはだめですよね。

 

生豆エキスにしないとだめだということですから。 この成分は高温によわくて焙煎されるとなくなってしまう物質のようだ。

トリゴネリンには脳の老化やアルツハイマー型認知症を予防する効果があるそうだ。

 

     【トリゴネリン】

トリゴネリン

 

しかし文献をみるとフェヌグリークにも含まれることがわかりました。 コーヒー豆エキスをやるより

フェヌグリークの方がいいね。

 

この文献は2024年3月16日のほっかほっかです。

 

トリゴネリンの薬理学的活性、治療効果、およびメカニズムの作用。

International journal of molecular sciences. 2024 Mar 16;25(6); pii: 3385.

 

トリゴネリン(TRG)は、コーヒー生豆やフェヌグリーク種子など多くの植物に含まれる天然の極性親水性アルカロイドである。TRGは、核赤血球2関連因子2(Nrf2)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ、グリコーゲン合成酵素キナーゼ、チロシナーゼ、神経成長因子、エストロゲン受容体、アミロイドβペプチド、いくつかの神経伝達物質受容体など、複数の分子標的に対して作用する可能性がある。本総説では、潜在的治療薬としてのTRGの薬理活性、薬効、機序的作用を系統的に要約する。メカニズム的には、TRGはグルコースと脂質の代謝恒常性の維持と回復を促進することができる。炎症性因子の放出を阻害し、炎症の伝播を緩和し、組織傷害を軽減することによって、複数のレベルで炎症性成分に対抗することができる。また、オートファジーが損なわれている場合には、有害なNrf2経路を遮断することにより、酸化ストレスも同時に調節する。そのため、慢性代謝疾患や加齢性疾患に関連する様々な病態に対して多様な治療効果を発揮する。神経変性疾患や糖尿病性末梢神経障害からの神経保護、神経調節、心血管障害、皮膚疾患、糖尿病、肝臓・腎臓傷害の緩和、抗病原菌・抗腫瘍活性など、多面的な効果を示す。その特異的な標的分子を定義し、根底にあるメカニズム的ネットワークを解明し、臨床試験における有効性を裏付けるためには、さらなる検証が必要である。

 

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