ヘクソカズラ
ヘクソカズラ
学名: Paederia scandens アカネ科 この草は傷つけると悪臭を放つのでかわいそうにこんな残念な名前がついています。 別名で早乙女花、早乙女蔓ともいわれますが、この名前の方を一般名にしてあげたい。 しかし英語でもスカンク・ヴァイン(スカンクの蔓意)、中国語でも鶏屎藤(鶏糞蔓の意)とひどい名前。
ようは世界共通で臭いということです。 確かに私もにおいましたが、いい匂いではなく、不快なにおいでした。
臭気の成分はメチルメルカプタンです。
ヘクソカズラ
見た目はきれいなんですがね。
成分は葉っぱにはペデロシド、スカンドシド、アスペルロシド等のイリドイド化合物及びγ-シトステロールを含む。葉にはアルブチン0.68%及び製油など。
ほかにもアルブチン0.69%、オレアノール酸1.5%、トリアコンタン、ハイドロキノン、及びフェノール、テルペンアルデヒド、ブチルデヒド、酢酸、プロピオン酸などが含まれます。
種子にはパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸の含有量が含まれています。
臭気の成分としてインドールが、アルブチンを含む。
全草にはペデロシド、スカンドシド、アスペルロシドが含まれています。
アルブチンは美白成分ですよ! ハイドロキノンの素です。 ハイドロキノンは美白剤です。
ヘクソカズラに美白成分が入っているなんてね。
アスペルロシドは、腸内細菌叢の調節と代謝シグナル伝達を通じて肥満と2型糖尿病を治しちゃいます。
食用 全草を乾燥させると臭みがなくなるのでお茶として利用するのが手っ取り早いでしょう。
薬用 実は薬用になります しもやけ、ひび、あかぎれに実をすりつぶして患部につけます。
全草を煎じたお茶は腎臓病や脚気に効果があります。下痢や黄疸に効きます。
1日量5gの乾燥した全草を、600ccの水で半量になるまで煎じて、3回に分けて服用します。
美容液もつくれます。果実10 – 20gを押しつぶしたものをエタノール250ccで1週間ほど冷暗所に置いたものをろ過し、グリセリン200ccと水を加えて全量1000ccとし、臭みが気になるなら適度に香料を加えて作ります。臭いといやだなあ。
すごい効果的なヘクソカズラ もっといい名前を付けてあげたい。
花言葉 人嫌い、意外性のある、誤解を解きたい
なにか皆おならに通じるような花言葉のようです。
撮影地 愛知県知多郡阿久比町