センメルヴェイス反射

センメルヴェイス反射

 

今までの常識から外れる非常識な事実に対して、反射的に否定する行為のことをいいます。

もともとがセンメルヴェイスという医師が産褥熱(子宮内膜の感染症による発熱)で死亡することが多かったので、その原因を探る中で医者の手の汚れが原因と突き止めて、手洗いをして出産を行うと産褥熱が劇的に減少しました。そのことを発表した時に猛烈な反発を食らったです。センメルヴェイスさんは狂人扱いされて、精神病患者として隔離されて非業の死を遂げてしまいました。

 

彼の死後50年後にようやく非常識だった手の消毒が常識となりました。1847年のころですからしょうがないですかね。

 

現代でも虫歯は歯科医がつくっていると発言してめちゃめちゃたたかれた医者がいました。 

まさにセンメルヴェイス反射です。

 

歯の色が変化していると虫歯になりかけだねといって、金属棒で穴をあけて詰めてしまっていたのです。

これは正式には虫歯ではありません。 再石灰化によって埋まってきます。

しかし当時は唾液の重要な働きの再石灰化、食後直後の歯磨きによる虫歯予防が蔓延していたのでしょうがないです。

 

しかし今は常識となっています。歯は唾液によって再石灰化していて、食後直後の歯磨きは歯を傷めることは常識です。

 

歯科医の先生は狂人にされて殺されなくてよかったです。

 

自分自身が常識にとらわれてしまい、思考停止状態となって反射してしまうことです。

 

和多志も反射的になってしまうことがあれば自己観察してみたいと思います。