ある透析患者さんの話
ある透析患者さんの話
薬局にいると透析患者さんがよく来ます。 14日ごとに薬をもらいにきます。 透析は一週間に3回5時間の透析を受けないと、尿毒症となって、3日で死んでしまいます。
今日の患者さんは透析を10年くらいしているいっていました。大変ですねえというと、いやー42年も透析している人もいるからねと。 そんなに透析とはできるものなのと驚きました。
透析とは腎臓が機能しなくなった場合に行われます。
多くは糖尿病性腎症で糖尿病の患者の40%が腎不全になります。 糖尿病患者が現在270万人だそうです。
このうち40%が腎不全になるとなると108万人が腎不全になり将来透析をうけるようになります。
透析の費用は全額で500万円くらいですから、すさまじい金額です。
500万円×108万人=540億円です。
現在の透析患者数は35万人ですから今後どんどん増えていくのでしょう。
もう1つリスクがあります。 それはリン酸塩の摂りすぎで、腎臓がやられることです。
あまり知られていませんが、リン酸は體にとって必要なものですが、過剰になると腎臓からせっせと排出していきます。 そのため糸球体が損傷をうけたり、カルシウムが沈着して石灰化により腎臓が痛みます。
若いうちはいいのですが、40代以降になってくると、eGFRという指標があります。
これは1分間に何mlの血液をろ過できるかという指標です。
現在の基準は60以上とされています。 30で要注意、一桁で透析となります。
一般的な健康診断では必ず測定されているのでこの値には注意されたほうがいいです。
60を下回ってきましたら、インスタントラーメンや、総菜、ファストフードはやめたほうがいいです。
健康長寿を目指すためにも腎臓を大切にしてください。