テストステロンの意外な作用
テストステロンの意外な作用
テストステロンは超有名で、筋肉をつくりたいキン肉マンには必須アイテムでしょう。
しかしですよなんとテストステロンには愛情ホルモンといわれてるオキシトキシンのインヒビター(阻害剤)というのはあまり知られていないでしょう。
テストステロンの作用
テストステロンの主な作用:
〇性別の特徴の発達:
テストステロンは、男性の第二次性徴(思春期の体の変化)を促進します。これには、声変わり、筋肉量の増加、骨の成長、体毛の増加(髭、胸毛など)が含まれます。
男性の性器の発達や精子の生成もテストステロンの作用によるものです。
〇性欲の調節:
テストステロンは性欲(リビドー)を高める作用があります。特に男性において、テストステロンのレベルが性欲に直接影響を与えます。
〇筋肉と骨の健康:
テストステロンは筋肉量と筋力を増強し、骨密度を維持するのに役立ちます。骨を強化することで骨折のリスクを減らし、筋肉の成長を促します。
〇体脂肪の分布:
テストステロンは体脂肪の分布にも影響を与えます。男性では、体脂肪が主に腹部に集中することが多く、これはテストステロンによる影響です。
〇精神的および認知的機能:
テストステロンは気分やエネルギーレベル、集中力、認知機能にも影響を与えることがあります。低いテストステロンレベルは、抑うつや疲労感、集中力の低下と関連することがあります。
〇赤血球の生成:
テストステロンは骨髄を刺激して赤血球の生成を促進します。これにより、血液の酸素運搬能力が高まり、全身のエネルギーレベルを維持するのに役立ちます。
〇心血管の健康:
適切なレベルのテストステロンは心血管系の健康維持に寄与すると考えられていますが、過剰なテストステロンや不十分なテストステロンは心血管リスクを増加させる可能性があります。
女性における作用:
女性においてもテストステロンは少量ながら重要で、骨密度の維持、筋肉量の保持、性欲の調節に関与しています。ただし、男性と比べてその影響は少ないです。
まとめ:
テストステロンは、男性における性的および身体的発達の主なドライバーであり、筋肉や骨の健康、性欲、精神的機能、そして体脂肪の分布など、幅広い身体機能に影響を与える重要なホルモンです。
ではオキシトキシンはどうでしょう
脳の視床下部で生成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンおよび神経伝達物質で、さまざまな生理的および心理的な機能に関与しています。「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」としても知られ、主に社会的なつながりや親密な関係に関与する作用が特徴的です。
オキシトシンの主な作用:
〇分娩と授乳:
分娩: オキシトシンは、出産時に子宮の筋肉を収縮させる役割を持っています。これにより、出産を促進します。また、出産後に子宮が元の大きさに戻るのを助ける役割もあります。
〇授乳: オキシトシンは、母乳の分泌を促進します。赤ちゃんが母親の乳首を吸うと、オキシトシンが分泌され、乳腺が収縮して母乳が乳頭に押し出されます。
〇社会的な絆の形成:
オキシトシンは、他者との信頼感や絆を強化する作用があります。親子間の絆、恋人や夫婦間の親密さ、友人間の信頼感など、社会的な関係を築く上で重要です。
〇ストレスの軽減:
オキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、リラックスを促進します。これにより、ストレスや不安を軽減する効果があります。
〇感情の調整:
オキシトシンは、感情の安定や幸福感に寄与します。このホルモンの分泌が増加すると、気持ちが落ち着き、幸福感や満足感が高まります。
〇共感と信頼の向上:
オキシトシンは、他者に対する共感能力を高め、信頼感を強化します。これにより、協力的な行動や社会的な関係が促進されます。
〇性的な行動:
オキシトシンは、性的な興奮や性的行動にも関与しています。性的な親密さを感じる際にオキシトシンが分泌され、パートナーとの結びつきを強めます。
〇恐怖や不安の抑制:
オキシトシンは、恐怖や不安の感情を抑制する効果があるとされ、恐怖記憶の消去にも関与していると考えられています。
まとめ:
オキシトシンは、分娩や授乳のプロセスをサポートするだけでなく、社会的な絆の形成、感情の安定、ストレスの軽減、そして他者との信頼関係の構築に重要な役割を果たすホルモンです。そのため、愛情や親密さ、幸福感を促進する「絆のホルモン」としての役割が強調されることが多いです。
このようなオキシトキシンをテストステロンが阻害してしまうそうですから、あまり行き過ぎたテストステロンを強化するようなことをすると抗ストレスになり、EDになりかねないですねえ。
注意してください。