忌という本来の意味

忌という本来の意味

 

日本語には歪められた意味の言葉がいくつかあります。

 

現代では「忌」という字はどのように解説されているのでしょうか

 

畏敬すべき崇高なものや不浄なものなどを,神秘的なものとして恐れ避ける。
“西洋では一三という数をいむ・む” · “月の顔見るはいむ・むこと / 竹取物語”
 
不快に思って遠ざける。近づくことを嫌う。
“不正をいむ・む” · “鏡は湿気をいむ・む”
けがれを避けて慎む。
“所を去ていむ・めとも云て / 今昔物語集26”
受戒する。
“いむ・むことのしるしによみがへりてなむ / 源氏物語夕顔”
 
つまりあまりいい意味ではないです。 不浄であり、避けるべきものという意味合いが強いです。
 
人が亡くなると、忌中(きちゅう)と玄関に貼りだします。期間は49日まで。
 
死は穢れを意味し、避けるようなイメージで忌中と多くの和多志もそうですが日本人はとらえています。
 
しかし漢字をよく見ると、己に心と書きます。
 
本来の意味は「心身を清浄に保ち、けがれを避けて慎む」ことだそうです。ほかには慎む、うやまうという意味も しかしまったく真逆な意味でとらえられているのには驚きです。