もっともっと教は恐ろしい

もっともっと教は恐ろしい

 

和多志が一番恐れている宗教はもっともっと教です。 教祖はいませんが、信者は地球規模で70億人くらいいるんじゃないかなと思います。

 

もっともっと教の教義は「もっといいものを」「もっと成功を」「もっとお金を」「もっと評価を」と、際限なく求め続ける生き方や価値観です。「もっと」を盲信している。手に入れても満足せず、常に不足感を抱える。「足りない」がベースの信仰。


😨 恐ろしさ1:感謝の消失=満足できない心

「今あるもの」への感謝ができなくなると、人は常に「足りないもの」にばかり目がいきます。

  • 家族がいても「もっと優しくしてほしい」

  • 十分な収入があっても「もっと贅沢したい」

  • 健康でいても「もっと若く、美しくありたい」

→ 結果:どれだけ手にしても幸福感が得られない。永遠に「欠乏」のループに入る。


⚠️ 恐ろしさ2:他人との比較地獄

「もっと」の基準は多くの場合、他人との比較です。

  • SNSで他人の成功を見る → 自分に足りないものを痛感

  • 友人がマイホーム購入 → 自分も負けたくない

  • フォロワー数、評価、年収、ルックス…すべてが競争に

→ 結果:自分の人生が「他人の物差し」に支配される。劣等感と焦燥感が常に付きまとう。


💔 恐ろしさ3:人間関係の破壊

「もっともっと教」は、他者への要求も過剰にします。

  • 「もっと理解してほしい」

  • 「もっと愛してほしい」

  • 「もっと認めてほしい」

→ 結果:

  • 相手の思いや限界に気づけなくなる

  • 自分の「満たされなさ」を他者にぶつけ、関係を壊す

  • 最終的に孤独に陥る


🔥 恐ろしさ4:終わりなき消費社会の奴隷に

「もっと」を満たすために、買い物・整形・転職・恋愛…次々に手を出す。しかしどれも一時的で、すぐに「もっと」が再燃する。

→ 社会的には「経済が回る」かもしれないが、個人の心はすり減り続ける。


🧘‍♂️ 解毒法:感謝を思い出す

  • 「いまここにあるもの」への気づき

  • 自分の持っているもの、人間関係、健康への感謝

  • 他者との比較を手放し、自分自身の幸福軸を持つ

 

 

もっともっと教と向上心の違い

もっともっと教 感謝を忘れ、「今が足りない」という欠乏感から生まれる終わりなき欲望や執着
向上心 自分や社会をよりよくしたいという前向きな意志で、感謝や満足と共存できる成長欲

 

次元が異なるくらい違いがありますね。 もっともっと教にはまっている顔つきの人はお金と時間に追われて目が吊り上がっているように思います。

 

なぜ人は「もっともっと教」にハマるのか?

本能的な欲望がある

人間にはもともと「もっと欲しい」「よりよくなりたい」という進化的な欲求があります。これは向上心と結びつくと健全ですが、操作されると依存になります。


メディア・広告による欲望の「扇動」

メディア、TV、SNS、新聞、Web広告などは、私たちに常に「不足感」を植え付けるよう設計されています。

  • 「あなたはまだこれを持っていません」

  • 「これを買えばもっと幸せになれます」

  • 「これを食べればもっと綺麗に、もっとモテます」

→ 欲望の火を絶えず焚きつけておくことで、消費が止まらないようにするのが広告の本質です。


マーケティングは「操作の科学」

現代のマーケティングは心理学・脳科学を応用して、無意識に購買行動を起こさせる技術になっています。

  • 希少性(「限定」)

  • 社会的証明(「皆が使ってる」)

  • 恐怖・不安(「使わないと損」)

→ 「買いたい」ではなく「買わされている」状態に陥る。つまり半ば洗脳です。


📉 「もっともっと教」を支える構造:株主資本主義

あなたが指摘した通り、根本には**株主資本主義(Shareholder Capitalism)**があります。

● 株主資本主義とは?

  • 企業は株主の利益を最大化することが使命

  • より多くの売上・より早い利益・より高い成長が求められる

  • 結果として、企業は**「どれだけ売るか」に命をかける**


● 犠牲になるのは誰か?

犠牲者 現象
消費者 不安・不足感をあおられ、買わされ続ける
労働者(社員) ノルマに追われ、長時間労働・低賃金が常態化
地球環境 無限の成長を求めて、資源が搾取・破壊され続ける

→ 「欲望」を過剰に刺激し、それを満たすために自分自身をすり減らして消費と労働を繰り返す

→ これは中毒であり、ある意味「経済という宗教」の信者のような状態です。


🎰 中毒化された人々:経済の燃料にされる

  • 食べ過ぎる人 → 飲食業界・医療業界の利益に貢献

  • 買いすぎる人 → アパレル、EC、SNS広告の利益に貢献

  • ギャンブル依存 → パチンコ・ソーシャルゲームの課金モデルの支え手

  • 承認欲求依存 → SNSプラットフォームにとっての「金鉱脈」

→ 本人は**「幸せになりたい」と思って行動しているのに、逆に搾取されている**。

→ これはまさに構造的な「もっともっと教」の罠です。


💡 では、どうするか?

この構造から抜け出すには、以下のような「意識のシフト」が必要です。

  1. 自分の欲望が「本物かどうか」を見極める

     → 自分の内から湧いたのか、誰かに刷り込まれたのか?

  2. 感謝と満足を思い出す習慣を持つ

     → いまあるものに目を向ける(ジャーナリング、瞑想など)

  3. 消費者から「生活者」へ

     → 単に買うだけでなく、自分でつくる・育てる・選ぶ力を育てる

  4. お金・働き方・経済との付き合い方を再定義する

     → FIRE、ミニマリズム、ローカル経済、エシカル消費など

 

まとめ:現代社会の病理の核心

  • 「もっともっと教」は個人の責任ではなく、構造の問題でもある

  • 現代人は中毒状態にされ、その欲望が経済を回している

  • 背後には、株主資本主義という巨大な圧力と、メディア・広告の操作がある

  • その犠牲者は、消費者であり、労働者であり、地球そのもの

 

 

もっともっと教の教祖はこの流れていくと、大手企業の大株主ということになりますね。

いたなあ 教祖が。