背中の左側の痛み

背中の左側の痛み

 

なんとうつ病で背中、特に左側の痛みが発生するそうだ。 

 

これは自律神経が乱れてしまい、筋肉が緊張したり、血行が悪くなってしまうと痛みを発生するそうです。

 

また胃腸の不調や心臓の病気も左側の背中痛を引き起こす可能性があるそうです。

 

【1】自律神経の乱れによる筋緊張(身体的要因)

うつ病では交感神経優位の状態が続き、自律神経のバランスが崩れやすくなります。その結果、以下のことが起こります。

  • 筋肉が常に緊張した状態になる(特に首・肩・背中)

  • 血流が悪くなり、乳酸などの疲労物質がたまりやすくなる

  • それが慢性的な筋肉痛・こり・鈍痛として現れる

 

【2】内臓と関連した体性-内臓反射(神経的要因)

背中の痛みは内臓の不調と関連していることがあります。うつ病で以下の臓器に影響が出た場合、それが背部(特に左側)に投射痛として出現することがあります。

  • 胃や膵臓、心臓:これらは背中左側に関連する**皮膚分節(デルマトーム)**を持っています

    • 心臓性のストレス → 左肩・左背部の痛み(いわゆる「関連痛」)

    • 胃のストレス(機能性ディスペプシア)→ 左上背部の違和感

 

【3】心理的ストレスが筋骨格に及ぼす影響(心理的要因)

  • うつ病の人は、**「体に出る不安」**を感じやすく、体の痛みに敏感になることがあります(身体化)。

  • 「肩に重荷を感じる」「背負い込んでいる」という比喩が実際の筋肉痛として現れることも。


【4】身体化障害や痛覚過敏の可能性

うつ病の方には以下の傾向がみられます。

  • 痛みに対して敏感になる(痛覚過敏)

  • 小さな違和感が過大に感じられる

  • **身体表現性障害(身体化障害)**の一つとして、特定部位に痛みを感じるケースがある

 

うつ病で背中の痛みがでるとは驚きです。さまざまな症状がうつ病で発症しますね。

 

このうつ病の原因は脳の炎症です。

 

 

【うつ病と脳の炎症】メカニズムの概要

◆ 炎症性サイトカインの増加

うつ病の人の血液や脳脊髄液では、以下のような**炎症性サイトカイン(免疫活性物質)**が増加していることが知られています。

  • IL-1β(インターロイキン-1β)

  • IL-6(インターロイキン-6)

  • TNF-α(腫瘍壊死因子α)

これらが脳内に作用し、以下の現象を引き起こします:

  • 神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)のバランス崩壊

  • 扁桃体や前頭前野、視床下部など感情・痛覚を制御する部位に炎症

  • 痛みの過敏化(痛覚の調節障害)

 

ここの痛みの過敏化が影響しているようですね。