コルヌシド
コルヌシド
CAS 131189-57-6
山茱萸に含まれるイリドリドのグリコシドです。
【コルヌシド】
1. 抗炎症作用
-
コルヌシドはNF-κB経路の阻害やCOX-2、iNOSの発現抑制を通じて、炎症反応を抑制します。
-
マクロファージにおける炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6など)の産生抑制が確認されています。
2. 神経保護作用(抗脳虚血作用)
-
脳虚血(脳梗塞モデル)において、神経細胞のアポトーシスを抑制
-
ミクログリアの活性抑制を通じた神経炎症の抑制も報告されています
-
オートファジーやMAPKシグナルの調整にも関与
3. 抗菌・抗ウイルス作用
-
一部の細菌やウイルスに対する増殖抑制作用があると報告されています(詳細な機序は研究中)
4. 血管保護・抗動脈硬化作用
-
内皮細胞の炎症抑制作用があり、血管の炎症性障害を軽減
-
血管平滑筋の異常増殖抑制など、動脈硬化予防に寄与
5. 免疫調整作用
-
過剰な免疫応答を抑えつつ、必要な免疫反応を維持
-
自己免疫疾患や炎症性疾患の緩和に寄与する可能性あり
6. 抗酸化作用
-
ROS(活性酸素)の発生を抑え、細胞の酸化ストレスを軽減
実に多彩の効果があります。