ケトジェニックダイエット計算してみた
ケトジェニックダイエット計算してみた
現代人ではあまり歩いたり重いものをもったりすることがありませんから、一日の消費カロリーは2000カロリーではないです。
現代人の消費カロリーは約1600と言われています。
そこで1日断食したらどれほどの皮下脂肪が消費されるのか計算してみました。
脂肪1gは9キロカロリーなので、1600cal÷9g/cal=177gの皮下脂肪が消費されることになります。
10回断食すれば中性脂肪が1.7kg減少します。 これは水分ではなく脂肪なので、各段に効果のあるダイエット法です。
ただし消費されるのは順番があります。
1回目の空腹時ではグリコーゲンを消費して血糖値を上げますので脂肪まで手が届きません。
大事なのは2回目の空腹時です。 2回目ではグリコーゲンはないので、中性脂肪を分解してブドウ糖を作ります。
またその際ケトンも副産物としてできますが、人間の細胞はブドウ糖もケトンでもエネルギーを生産できます。
ただしブドウ糖はインスリンが必要で、ブドウ糖単独では細胞に入ることはできません。しかしケトンはインスリンは不要で、ケトンだけで細胞に侵入してエネルギーを生産できます。 そして余分なケトンは尿へ排出されます。
人体はすごいですねえ。
まあ今のところ、このケトンは糖尿病ではやっかいものとして悪者扱いですが、そのうち常識がかわるでしょう。
糖尿病の人はインスリン抵抗性が上昇してしてインスリンがあってもブドウ糖が細胞に入れずに、エネルギーが生産できないので、中性脂肪を分解してケトンをエネルギーにしています。これは人体にとって生きるか死ぬかのことです。
インスリン抵抗性は脂肪肝が原因です。以下脂肪肝がインスリン抵抗性をおこす流れをまとめました。
脂肪肝 → 肝細胞内の脂肪蓄積・炎症・ミトコンドリア障害
↓
インスリンシグナルが遮断される
↓
血糖が下がらない → さらにインスリンが過剰に出る
↓
インスリン抵抗性の悪循環が進行
話がそれてしまいましたが、糖新生は2回目以降の空腹時を耐えた先にあります。
2回目の空腹時を耐えると中性脂肪を分解して、ブドウ糖、ケトンをつくるしかなく、この段階を耐えることができれば、もう空腹感とはお別れできます。 人生3大欲の食欲を制覇したことになります。
朝起きたら朝食を食べる、12時だから昼食を食べる。 夜だから夕食を食べるという1日3食食べましょうという洗脳から解き放たれます。
この現代で1日3食も食べていたら100%カロリーオーバーです。
ただし肉体労働の方は違います。消費エネルギーが違いますから。
ダイエットといっても脂肪を減少させないと意味がありません。
人間では水分が60%あり、糞便が2kg以上ありますから、 60kgの人で36kgの水分となります。
脂肪に注目して脂肪を以下に減らすかが重要なポイントだと思います。
余談として脂肪肝になる原因は以下の通りです。
脂肪肝の主な原因一覧(分類で整理)
分類 | 原因・例 |
---|---|
① 代謝性・生活習慣性(最も多い) | 🍔 過食(糖質・脂質過多) 🚫 運動不足 📉 インスリン抵抗性(糖尿病・メタボ) 🍟 高トリグリセリド血症 |
② アルコール性 | 🍶 過度の飲酒(男性で1日30g以上、女性で20g以上) 飲酒量が少なくても、酵素活性(ALDH2等)の遺伝的差により脂肪肝になりやすい人もいます |
③ 薬剤性 | 💊 ステロイド 💊 メトトレキサート 💊 アミオダロン(抗不整脈薬) 💊 **タモキシフェン(乳がん治療薬)**など |
④ 内分泌性 | 🧠 甲状腺機能低下症 🦋 クッシング症候群 🧬 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) |
⑤ 栄養関連 | 🥤 極端な低タンパク・低栄養(=栄養失調型脂肪肝) 🍭 急速なダイエットや絶食も一因(リポトキシシティが増す) |
⑥ 感染・炎症 | 🦠 B型・C型肝炎の一部(ウイルス性でも脂肪肝を伴うことあり) |
⑦ 遺伝・体質要因 | 🧬 PNPLA3遺伝子変異(日本人やアジア系に多い脂肪肝リスク) 👪 家族歴 |
⑧ 睡眠障害 | 😴 睡眠時無呼吸症候群(OSA) インスリン抵抗性・慢性炎症を促進し、脂肪肝を悪化 |