虚血性傾眠症の怖さ
虚血性傾眠症の怖さ
臨床の現場では和多志は、降圧剤を飲んでいる人に眠くなることはなないかと確認しています。 医療現場では血圧は130以下という「基準」があり、それを下回ると、降圧剤が処方されます。 太っていても痩せていても、何歳でも関係ありません。 一律基準で130で線を引かれています。
そうなると必要な血圧まで下げられてしまう患者さんがでてきてしまいます。 今日は2人もいました。
日中眠くはないですか?と聞くと、「あああります。車の運転中にすごく眠くなる時があります。そういう時は車を止めて休みます」とのこと。 血圧は140で高いということで120まで下げていました。
120あれば大丈夫かなと思っていましたが、120でも傾眠症状がでるとは驚きました。
これは薬の問題ではありません。処方医の問題です。必要な血圧まで下げてしまい、傾眠になり、事故になったということであれば、事故と降圧剤の過剰投与が証明されれば、医療事故です。 しかし130という基準があるので、医療事故になるのかどうかですねえ。
患者さんはそういえば朝食後に薬を飲み忘れたときは眠くならないということも言っていました。 これは副作用なのでしょうかとと聞かれて、いいえ副作用とはいいません。 これは必要な血圧まで下げてしまった結果、脳に血液が十分にいかずに眠くなってしまう現象ですとお答えしました。
患者さんには血圧140は必要で、以前の基準は年齢+90が正常値でしたので、この方は52歳ですから、140あっても以前の基準なら正常値ということも説明しました。
休薬期間を設けて、ご自分でテストしたらどうかと提案しました。 それとと病院にも相談してくださいとしました。