新薬 ツイミーグ
新薬 ツイミーグ
この新薬は糖尿病の薬なのですが、ミトコンドリアの代謝を上げることで血糖値をさげるという全く新しい作用機序の薬なので取り上げます。
成分 イメグリミン
【イメグリミン】
これはメトホルミンに極めて近いですが、作用機序は全く異なるのが面白いですねえ。
【メトホルミン】
糖尿病ではインスリンの抵抗性、すい臓をおしりぺんぺんしてインスリンを出させるとかインスリンばかりに注目していますが、グルカゴンの働きを抑えないと、血糖値が下がっていてもグルカゴンの働きで血糖値が上がってしまいます。
現在抗グルカゴン作用の薬はでてきませんが、将来でるのではないかと推察します。
しかし漢方ではすでに存在しているのですよ。
それは八味地黄丸(はちみじおうがん)です。以前からどうしてこの処方に糖尿の効能があるのか不思議だったのですが、調べてみると構成生薬の地黄(じおう)と牡丹皮(ぼたんぴ)になんと抗グルカゴン作用があるではないですか。
これで八味地黄丸が糖尿の効能を持っているというのはうなずけます。 まさに温故知新です。
多くの漢方薬は作用機序は不明のままですが、おそらく代謝酵素や、神経ペプチドなどの伝達物質に作用するので、いままではわからずじまいでしたが、今後そういった点に注目が集まるので楽しみです。