イソバイドの効能効果
イソバイドの効能効果
イソバイドって液体の薬で、めまいによく使われるんだけど、先日もずっと飲み続けていてめまいはよくなっているけどまだ飲み続けないといけないようでした。
イソバイドってどんな薬だろうと思い効能効果を調べると、、、
脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎結石時・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、メニエール病
以上添付文書より引用
すげー薬じゃん。 興和さんやるねえ。 でも脳神経外科であまり効かないし、泌尿器科でも、眼科でも聞かないよなー。
以下作用機序です
体内でほとんど代謝を受けないため、濃厚液を大量に投与すると組織中の水分を血液中に移動させる。
腎糸球体で容易にろ過され、糸球体ろ過量(GFR)を増加させる。尿細管で再吸収されないため、尿細管腔内の浸透圧が上昇し、水の再吸収が抑制される。
その結果、電解質及び水の排泄が増加し、組織中の水分量が減少するため、頭蓋内圧や眼圧、及び内リンパ圧が低下する。
以上添付文書より引用
なんとeGFRまで上昇させると書いてあります。 久しぶりに興奮しました。
まさにこう言ったところに、薬のプロと診断のプロが能力を発揮できるところではないかと思うわけです。
例えば眼科はほぼ点眼薬しか出しません。目しか見ていないからです。でも體全体で見れば、体液が絡んでいるので、眼圧が上がっているのです。イソバイドはこういったところに効くので、眼科がだしたっていいのです。
ただイソバイドはまずいし、点眼の方が気軽、薬価計算したらイソバイドは高いので使用されていないのでしょう。
薬剤師的に考えればイソバイドの方が体全体をみたら合っていると思いますが。
ここが現代の医療の問題です。医者が診断権と処方権までもっているので。
本来医薬分業というのであれば、医者は診断権であり、処方権は薬剤師にある必要があると思います。
医者は病気の専門であり、薬剤師は薬の専門だからです。 学校で習ってくることが異なるのに、なぜか処方権までもっているのです。
歪んでしまった、医薬分業といわざるを得ないです。