咳止め薬がないー!

咳止め薬がないー!

 

インフルやコロナが流行っているので、咳止め薬がぜんぜんありません。リン酸コデイン、フスコデ、メジコン、レスプレノン、、、。 まあ安い薬ばっかり。誰も作りたがらんよね。

 

薬局でこんなに薬が足りないことは初めてだなあ。

 

 

こちらからすると病院に薬がないから薬変えてもいいかという打診をしやすくていいけど、代替え薬もないからもうだめだね。

 

ジェネリックは安全だといっていたけど、死人もでてしまったし、そのせいで、営業停止をくらい、生産できない状況になって、ジェネリックは一般的に品不足状態がつづいています。

 

考えてみたら、薬価は厚生労働省が査定して決めるので、ジェネリックは毎年下がる一方です。

 

医療用医薬品の承認をとるのは5000万円くらいかかるから、一社でペイできないので数社集まってお金を出し合って、データを共有して承認をとります。

 

薬価は毎年下がるので、赤字になる手前まで一所懸命に販売して、貧乏くじを引かないように、売り逃げするという世界です。 最後に残った会社は供給義務責任が発生して赤字でも販売中止にはできないのです。

 

ビジネス的にみたら恐ろしい制度です。 薬価なんて4月の薬価改定で一気に商品価値が下がるのですから。

 

ふつう会社って夢があり、10年後、20年後はもっと成長していると思うのが普通ですが、ジェネリック会社はそういった夢がありません。特許切れ医薬品をじっと待ち、それまでに製剤検討、データをそろえて、申請準備、切れた時点で承認をとり販売していくわけです。

 

特許部、薬事部、製剤部はつねに大忙しのことでしょう。 それで数千万かけて、何年儲けることができるのか? 売り出した瞬間、薬価切り下げで耐えれるのかを試算して、撤収を考えておくのです。

 

まさに戦場です。

 

これだけ混乱を極めているので、厚生労働省は何か手を打つようなことはするでしょうねえ。

 

最低薬価を決めるとか、薬価切り上げもするとか。 そうしないと誰も製造しないような薬ばっかりが増えていきます。 

 

わたしなら売り逃げできずに、供給義務責任を負わされたら、出荷調整として、製造をしないだろうね。

市場が欠品の嵐でも、作れば作るほど赤字なので、製造しない、できないという体制にするでしょう。

厚労省が緊急事態として薬価改定して黒字にできるような薬価になったら作るかな。

 

 

 

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