翼状片という症例
翼状片という症例
薬局で抗炎症薬がでている患者さんから、翼状片だったといわれました。 初めて聞ききましたが、症状を伺うと、目がゴロゴロするという炎症しているであろう状態でした。 60歳を超えていましたが、高校生のときに片目に翼状片ができて、ついに今60歳をこえてもう片目もなってしまったと。 見た目にはそんな翼状片のようにには見えませんでしたけど。
いったい翼状片とはなんなんでしょうか
【翼状片】
**翼状片(よくじょうへん)**は、目の表面にある結膜が異常に増殖し、角膜(黒目の表面)に侵入してくる状態です。主に目の内側(鼻側)から発生することが多いですが、外側(耳側)から発生することもあります。以下に症状、原因、治療法を詳しく説明します。
症状
翼状片の進行状況や大きさによって症状は異なりますが、一般的なものは以下の通りです:
初期症状
・目が赤くなる
・軽い異物感
・乾燥感や刺激感
進行した場合
・角膜に侵入することで視力低下(特に瞳孔に近づく場合)
・視界のぼやけ
・目の見た目の変化(白っぽい膜が目立つ)
原因
翼状片の正確な原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています:
〇紫外線
紫外線に長期間さらされることが、翼状片の発生と進行に大きく関与しているとされています。日差しの強い地域での発症率が高いです。
〇慢性的な目の刺激
乾燥した環境(ドライアイ)
ほこりや風、煙などの外的刺激
〇遺伝的要因
一部の人には、遺伝的に発生しやすい傾向があるとされています。
治療法
治療法は、症状の程度や患者の生活への影響によって異なります。
1. 軽症の場合(初期症状)
- 点眼薬の使用
抗炎症薬や人工涙液を使って症状(炎症や乾燥感)を緩和します。 - 紫外線対策
サングラスや帽子で目を保護します。
2. 進行性の場合
-
外科的手術
角膜に侵入し視力に影響を及ぼす場合や、見た目が気になる場合は手術が必要です。翼状片を除去し、再発を防ぐために結膜や自己組織の移植を行うことがあります。 -
再発防止の工夫
翼状片は再発しやすい疾患のため、手術後も紫外線対策や目の保護が重要です。
3. その他の方法
- レーザー治療
軽度の症状や視力への影響が少ない場合に選択されることがありますが、主に補助的な治療法です。
予防法
-
紫外線防止
サングラスやUVカットの眼鏡を着用。 -
乾燥防止
人工涙液を使用し、目の乾燥を防ぐ。 -
刺激の回避
風やほこりの多い場所では目を保護。
翼状片は良性腫瘍であることは間違いないです。 顔にできたらほくろみたいなものだそうです。
薬局の仕事は勉強になるなあ 感謝