砂糖をとると鼻が詰まるという患者さん

砂糖を取ると鼻が詰まるという患者さん

 

砂糖を取ると鼻が詰まるという方いて、どうしてなんだろうと調べたら以下のことが分かりました。

 

1. 炎症反応の誘発

砂糖を多量に摂取すると、血糖値が急激に上昇します。これにより体内ではインスリンが大量に分泌され、結果的に炎症を引き起こす可能性が高まります。炎症は鼻腔内の粘膜に影響を与え、鼻詰まりを引き起こすことがあります。


2. アレルギー反応

一部の人は、砂糖やそれに関連する成分(例: 高フルクトースコーンシロップなど)に対して軽度のアレルギーや過敏反応を示すことがあります。これにより、鼻腔内でヒスタミンが放出され、粘膜が腫れることで鼻詰まりを感じることがあります。


3. 腸内環境の変化

砂糖は腸内の悪玉菌の増殖を促進する可能性があります。腸内環境の乱れは全身の炎症や免疫機能に影響を与えるため、鼻詰まりなどの症状として現れることがあります。


4. 血管拡張の影響

砂糖の摂取によって体内の一酸化窒素(NO)やその他の血管作用物質が変化し、鼻粘膜の血管が拡張することがあります。これにより、鼻腔が狭くなり、鼻詰まりを感じることがあります。


5. 関連疾患(例えば副鼻腔炎や花粉症)との関係

既に鼻炎や副鼻腔炎を持っている場合、砂糖の摂取が症状を悪化させることがあります。砂糖による免疫応答の変化や炎症の促進が関与していると考えられます。


改善策

  • 砂糖の摂取量を減らす: 鼻詰まりが砂糖摂取に関連している場合、砂糖を控えることで症状が軽減することがあります。
  • 抗炎症食品を摂取する: オメガ3脂肪酸や抗酸化作用のある食品を取り入れることで、体内の炎症を抑えることができます。

 

知らんかったなあ。 砂糖で鼻が詰まるなんてねえ。

 

インスリンがでるとどうして炎症が起こるのかも調べてみました。 高血糖はよくないのですね。

 

1. 高血糖と炎症の関係

砂糖を摂取すると血糖値が急上昇し、これを抑えるためにインスリンが大量に分泌されます。しかし、過剰な血糖は以下のように炎症を引き起こす要因となります。

  • 酸化ストレス
    高血糖状態では体内で活性酸素種(ROS)が増加し、これが細胞を傷つけます。活性酸素は炎症性サイトカイン(例: TNF-α、IL-6)の分泌を促進し、炎症反応を引き起こします。

  • 糖化最終生成物(AGEs)の生成
    血糖が高い状態が続くと、タンパク質や脂質が過剰な糖と結合し、AGEs(Advanced Glycation End Products)が生成されます。AGEsは免疫細胞を活性化し、炎症性物質を放出します。


2. インスリンと炎症性サイトカイン

インスリンそのものが炎症を引き起こすわけではありませんが、インスリン抵抗性が進むと炎症性サイトカインが増加し、慢性炎症状態を助長します。以下のプロセスが関与しています。

  • インスリン抵抗性の発生
    インスリンが頻繁に大量に分泌されると、細胞がインスリンに対して鈍感になる(インスリン抵抗性)。インスリン抵抗性の状態では脂肪細胞から炎症性サイトカイン(例: TNF-α、IL-6)が分泌されやすくなり、体内の炎症レベルが上昇します。

  • 脂肪組織の炎症
    過剰なインスリン分泌は脂肪細胞に過剰なエネルギーを取り込ませ、脂肪組織が拡大します。拡大した脂肪組織は慢性的な低度炎症を引き起こし、全身に炎症性物質が放出されます。


3. 腸内環境の変化

砂糖の過剰摂取は腸内細菌叢のバランスを崩し、悪玉菌が優勢になることで腸粘膜のバリア機能が低下します。この状態を「腸漏れ(リーキーガット)」と呼びます。

  • 腸粘膜が傷つくと、未消化の食物や毒素が血中に侵入し、免疫系が過剰に反応します。この過程でもインスリンと関連した炎症が進行する可能性があります。

4. 免疫細胞の活性化

高インスリン状態や高血糖状態では、免疫細胞(マクロファージやT細胞)が過剰に活性化されることがあります。これにより、炎症性サイトカインが放出され、鼻粘膜などの炎症が助長される可能性があります。


簡単なまとめ

  • インスリン大量分泌血糖値調整と脂肪蓄積炎症性サイトカインの増加
  • 高血糖酸化ストレス、AGEs生成、腸内環境の悪化慢性炎症の助長

 

 

これからはブドウ糖に頼らないでケトン体をエネルギー源にした方がいいですわ。