ミクログリア細胞とは何か

ミクログリア細胞は今和多志が一番注目している細胞です。おそらく多くの疾病の原因にかかわっているだろうと推察しています。

 

以下調べてみました。

 

ミクログリア細胞は、脳や中枢神経系(CNS)に存在する特殊な免疫細胞で、主に以下のような役割を果たしています。ミクログリアは、中枢神経系の「監視役」として、神経組織の健康状態を維持し、必要に応じて免疫応答を発揮します。


1. 免疫監視

ミクログリア細胞は脳内を常に巡回し、異常を監視しています。異常とは、次のようなものが含まれます:

  • 病原体(ウイルスや細菌)
  • 異常なタンパク質(例: アルツハイマー病でみられるアミロイドβ)
  • 傷ついた細胞や死細胞

これらを発見すると、ミクログリアは活性化し、免疫応答を引き起こします。


2. 貪食作用

ミクログリアは「貪食細胞」として機能します。つまり、細胞の破片や病原体、不必要なシナプス(神経の接続部分)などを取り込み、分解します。この作用は脳内のクリーンアップに重要です。

例:

  • 細胞死後に生じる残骸の除去
  • 病原体の捕食と破壊

3. 炎症応答

脳内で異常が発生した際、ミクログリアは炎症性サイトカインを放出して免疫応答を調節します。このプロセスは感染や損傷から脳を守るために必要ですが、過剰な炎症は逆に神経細胞を傷つける可能性があります。

関連疾患:

  • アルツハイマー病やパーキンソン病では、ミクログリアの過剰活性化が慢性炎症を引き起こし、病気の進行に関与していると考えられています。

4. 神経可塑性の調節

ミクログリアはシナプスの「刈り込み」と呼ばれるプロセスにも関与しています。これは、発達中の脳や学習・記憶の過程で、不要なシナプスを取り除く作用です。この機能は神経回路の最適化に重要です。

例:

  • 幼少期の脳発達期
  • 新しい記憶の形成時

5. 神経保護と修復

ミクログリアは、脳の損傷後に神経組織の修復を助ける因子を分泌します。たとえば、成長因子を分泌して神経の再生や軸索の修復を促進することがあります。


6. 神経毒性の防御

ミクログリアは、脳内で異常なタンパク質や神経毒を取り除く役割を持ちます。この働きにより、神経変性疾患の進行を抑える可能性があります。


問題点と疾患との関連

ミクログリアの活動が適切に調整されない場合、次のような問題が発生します:

  1. 過剰活性化: 慢性炎症を引き起こし、神経細胞の損傷や死に寄与する(例: アルツハイマー病)。
  2. 低活動化: 異常なタンパク質や細胞残骸が十分に除去されず、神経変性を進行させる。

 

まとめ

ミクログリア細胞は、中枢神経系の健康維持に欠かせない多機能な細胞です。免疫監視、異物の除去、神経可塑性の調節、損傷時の修復などを通じて、脳の正常な機能を支えています。しかし、その活動がバランスを崩すと、神経変性疾患や炎症性疾患の原因になることがあります。

 

うつ病、認知症、胃炎、過敏性腸症候群による下痢や便秘、ぎっくり腰、円形脱毛症、ギランバレー症候群もひょとして関わっているかもしれないです。