セロトニンの不思議
セロトニンの不思議
セロトニンは脳内では有名ですし、薬もたくさんあります。 セロトニンはハッピーホルモンともいわれています。
【セロトニン】
ところが人体のセロトニンは脳内だけではないのです。 腸内にもセロトニンは存在しているのです。
體全体のセロトニンが100としたら、脳内セロトニンはたった10です。
残りはなんと腸内に存在しているのです。
脳内セロトニンと腸内セロトニンは行き来ができません。血液脳関門をセロトニンは通過できないからです。
セロトニンの働きは以下の通りです
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精神の安定・リラックス効果
- ストレスを和らげ、不安やうつ症状を軽減する。
- 精神的な安定や幸福感をもたらす。
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睡眠の質の向上
- セロトニンは、夜になると**メラトニン(睡眠ホルモン)**に変化し、睡眠リズムを整える。
- しっかりした睡眠を取るために必要不可欠。
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自律神経の調整
- 交感神経と副交感神経のバランスを整え、ストレス耐性を向上させる。
- 血圧や体温の調節にも関与。
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集中力・記憶力の向上
- 頭をスッキリさせ、集中力や思考力を高める。
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- 仕事や勉強の効率を上げる効果がある。
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痛みのコントロール
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- 痛みを和らげる作用があり、片頭痛や慢性痛の軽減に関与。
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消化機能の調整
- 腸内の働きを整える(セロトニンの約90%は腸に存在)。
- 便秘や下痢の予防に役立つ。
実に興味深いセロトニンです。
以上のことからちょっと調べたところなんと「うつ病と便秘」が関連がありました。うつ病の患者さんの40%が慢性便秘症なんですって。
セロトニンを誘発させる生薬は夜交藤が分かっていますので、現在夜交藤を使用し、睡眠処方を開発中です。