ワールブルグ効果
ワールブルグ効果
がん細胞などの増殖細胞が酸素がある状態でも嫌気性呼吸をおこなう代謝現象です。 酸化的リン酸化よろも非効率的な解糖系を用いてATPを産生するために、ブドウ糖を大量に消費します。
癌細胞は急速に増殖するため単にエネルギーを得るだけではなく拡散やアミノ酸、脂質を合成する必要があります。解糖系の中間産物はこれらの合成経路にも応用されるので酸化的リン酸化よりも有利になります。
解糖系の更新によって乳酸が大量に生産されてアシドーシスになります。
血液やリンパ液などの体液はpHは7.4くらいです。 このpHが全身の細胞が機能を発揮できないからです。 pH7.35未満になったらアシドーシスといわれます。
アシドーシスになるとNK細胞をふくむ免疫細胞の働きが低下します。がん細胞の見事な防御方法です。
これががん細胞がブドウ糖をがん細胞が必要とする理由です。
がん患者が甘いものを欲するのはここに由来します。
またがんの検査機器であるPETは放射線物質に置換したブドウ糖を使い、がん細胞にブドウ糖にあつまる性質を利用しています。 検査機器ではこのワールブルグ効果を利用しています。
しかし検査後、なぜか病院ではブドウ糖を点滴します。 医療ではワールブルグ効果は全く認識されていないのかと
思うような処置方法です。
発見者はドイツの生理学者のオットーワールブルグ博士で、1931年にノーベル賞を受賞しました。
ほぼ100年前にがん細胞の呼吸が発見されたのに、このメカニズムに注目した医薬品は開発されていません。
できたがん細胞を殺す薬ばっかりです。
治療には甘いものを摂取しないというのは正しいことになります。 少なくとも炭水化物や砂糖などを使った食事は徹底的に避ける必要があるかと。
あとはアシドーシスの解消には重曹で十分かと。飲みにくいなら、重曹クエン酸水にして飲むのもありです。
この2つの方法で、がん細胞への栄養をカットして、アシドーシスによって酸性化した体液を重曹によって修正することができると思います。
さらに体温が低い場合(35度台)は、代謝酵素が働けないので、代謝酵素を高めるために体温を上げる必要があります。 高めのお風呂にじっくり入る、温熱療法もあります。
すべてに効果があるとは思えませんが、試す価値のある方法ではないかと。 しかし100年も前にメカニズムがわかっているのにいまだに薬が開発されていないというのはどういうことなのでしょうね。