UVB線療法

UVB線療法

 

この療法は学会で聞いてきたことです。 アトピー皮膚炎への治療効果が確認されていて、保険適用もできます。

一回が1300円くらいで3回くらいで効果が出るといっていました。

 

しかし、UVB線?といえば紫外線で、日焼け対象になる紫外線だよなって。 子供たちが紫外線に当たらないようにフラップ付き体操帽子を当たり前にかぶっています。

 

またゲームとか外で遊ぶことがあまりなく室内で生活しているので、紫外線に当たらないのでアトピー皮膚炎を発症しているのではなかと勘繰ってしまいました。

 

UVB線療法のメカニズム

 

1. 免疫抑制作用

アトピー性皮膚炎は、免疫系の過剰な反応による慢性的な炎症が特徴です。UVB線は以下のような免疫抑制作用を示します:

  • T細胞の抑制: 炎症に関与するT細胞(特にTh2細胞)の活性を抑制し、過剰な免疫応答を抑える。

  • 樹状細胞の機能低下: 抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞や真皮樹状細胞の機能を抑えることで、炎症の誘発を減少させる。

2. 炎症性サイトカインの抑制

UVBは、アトピー性皮膚炎に関与する炎症性サイトカイン(IL-4, IL-5, IL-13 など)の発現を抑えることで、炎症の軽減に寄与します。また、炎症を抑制するIL-10の産生を増やし、免疫バランスを調整します。

3. 角化細胞の分化促進と皮膚バリアの回復

アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能が低下しています。UVB線は、角化細胞(ケラチノサイト)の増殖と分化を促進し、皮膚バリアの回復を助けます。これにより、水分の蒸散が減少し、外部刺激に対する耐性が向上します。

4. かゆみの軽減

UVB線は皮膚の神経線維に作用し、かゆみを引き起こす神経ペプチド(サブスタンスPなど)の発現を抑えることで、かゆみを軽減する効果があります。

5. 微生物バランスの改善

アトピー性皮膚炎では、皮膚の常在菌のバランスが崩れ、黄色ブドウ球菌が異常増殖しやすくなります。UVB療法は、黄色ブドウ球菌の増殖を抑えることで、皮膚の健康な微生物環境を維持するのに役立ちます。

 

UVB線療法ですべてのアトピー皮膚炎が治るとは思いませんが、試す必要はあると思います。

 

漫然とステロイドや抗体薬を処方する病院に行くよりはよろしいかと。

 

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