睡眠学会参加してきました

睡眠学会参加してきました

 

2025年6月28日、29日に広島大学にて開催されていた学会に参加してきました。

 

なかなか勉強になった学会でした。 

 

もともと睡眠処方を開発していて、一番の不眠はミクログリア細胞の炎症による脳の炎症が基礎にあり、セロトニン分泌不足ということで考えていたので、この考え方が正しいかどうかを確認する意向が強かったです。

 

結論から言うと、脳の炎症というのは必要なことで、和多志が炎症と思っている状態というのはミクログリア細胞の過剰な炎症ということがわかりました。  

 

それにグリンパテックシステム(脳脊髄液循環システム)にも触れていていました。

 

睡眠とうつ病、糖尿病、認知症と絡んでいることも発表がありました。 糖尿病の人が不眠症になりやすいというのは初めて聞いたので驚きました

 

睡眠時無呼吸症候群の話題は大きく、これをほかっておくと将来認知症になってしまうリスクがあるので治療しなければならないという主張は多くありました。 

 

睡眠の環境にも発表はありまして、光の強さによってセロトニンが発現する、脳が覚醒するということが明確に説明されていました。

なるほどと思ったのは、就寝時スマホをいじると眠れなくなるというのが医療業界での常識のように言われていますが、なんとスマホは300ルクスしかないので、脳を覚醒させるほどではないということですので、今度そういった患者さんが来たら、お伝えしようと思います。

 

こういった学会に集まる先生は本当にまじめで患者さんのためにどうしたらいいのかを考えているなあと心より感じました。 睡眠薬などは漫然と使用するのではなく行動認知療法も使い、減薬、止薬していくことを考えているがなかなか進まないということでした。 

 

日本人は薬が大好きですし、薬を出す先生はいい先生という変な常識を見直す時期に来ているのかもしれないです。