テトラヒドロスチルベングリコシドはラットの糖尿病性腎症を改善する

テトラヒドロスチルベングリコシドはラットの糖尿病性腎症を改善する

 

(European Journal of Pharmacology Vol.649 No.1-3 Page.382-389 2010.12)

 

テトラヒドロスチルベングリコシドは何首烏の有効成分です。 この成分がなんと糖尿病性腎症を改善したというの

です。

 

【テトラヒドロキシスチルベングリコシド】

テトラヒドロキシスチルベングリコシド

 

すごいですね。 日本での糖尿病性腎症は糖尿病患者のなんと40%が腎不全になって透析に移行してしまいます。

日本は1000万人の糖尿病患者が存在しており、このうち400万人が腎不全になってしまう計算です。

 

さすがに行政としても腎臓に関する薬が徐々にでてきました。 最新の医薬品「ケレンディア」が今年6月発売されました。薬価は10mg:149円 20mg:213円となっています。 

 

作用機序はアルドステロン拮抗作用です。 こんな高いものつかわなくても、アルダクトンA(スピロノラクトン)のGEならたった6円でいいのではと思います。

 

しかしこのテトラヒドロキシスチルベングリコシドはまったく異なる作用機序で作用を発現します。

 

SIRT1、TGF-β1の経路で効果を発現していることがオランダで研究されています。

 

どうやって効いているのか不明ですがこれから研究されていくのではないかと思います。 

 

 

〇 SIRT1:長寿遺伝子サーチュイン

〇 TGF-β1(transforming growth factor-β1:形質転換増殖因子ベータ1)は、正常な線維芽細胞の形質転換を促進する因子として同定されたサイトカイン