文献紹介 サイコサポニン d は、NF-κB および STAT3 シグナル伝達を阻害することにより、アセトアミノフェンによる肝毒性から保護します

 文献紹介 サイコサポニン d は、NF-κB および STAT3 シグナル伝達を阻害することにより、アセトアミノフェンによる肝毒性から保護します

 

サイコサポニンdは漢方で有名な柴胡に含まれています。柴胡はは肝臓の薬として有名です。しかし私自身肝臓への効果の文献は見たことがないので調べてみました。

 

Chemico-biological interactions. 2014 Nov 05;223;80-6. doi: 10.1016/j.cbi.2014.09.012.

 

温故知新ですね。 現代医療では肝臓の機能を高める薬は存在していないので柴胡は肝機能向上には期待できます。

 

NF-kB:免疫反応における中心的な役割をする因子。急性慢性炎症反応などにかかわり、この働きがうまくいかないと、リウマチ、クローン病などの疾病につながってしまいます。

 

STAT3:シグナル兼転写活性化因子 この因子は自己免疫疾患にかかわるといわれています。またIgEを高レベルに発生させ、アレルギー症状を悪化させます。

 

 

すごいですね。おそらく肝臓の解毒作用(今風にいうなら、デトックス作用)高めることができるのではないかと存じます。