文献情報 藤茶の化学成分とα-グルコシダーゼ阻害、抗酸化、肝保護活性

藤茶の化学成分とα-グルコシダーゼ阻害、抗酸化、肝保護活性。

Chemical Constituents and α-Glucosidase Inhibitory, Antioxidant and Hepatoprotective Activities of Ampelopsis grossedentata.

Molecules (Basel, Switzerland). 2023 Dec 05;28(24); pii: 7956.

 

またまた新しい文献です 2023年12月です。 藤茶はまだまだ未研究素材で、どんどんでてきています。

 

藤茶(Ampelopsis grossedentata)は貴重な薬用・食用植物で、中国の突厥では伝統的なお茶としてよく利用されている。藤茶は多くの生物活性を有し、現在では医薬品や食品産業で広く利用されている。

本研究では、藤茶の乾燥茎葉から2種の新規フラボノイド(1-2)と17種の既知化合物(3-19)を単離・同定した。これらの単離された化合物は、質量分析と核磁気共鳴分光法を含む様々な分光学的データによって特徴づけられた。

すべての単離化合物について、α-グルコシダーゼ阻害活性、抗酸化活性、肝保護活性を評価し、さらにそれらの構造活性相関について検討した。その結果、化合物1はα-グルコシダーゼに対して有効な阻害活性を示し、IC50値は0.21μMであった。また、化合物1-2は強力な抗酸化活性だけでなく、優れた肝保護作用を示した。本研究で得られた知見は、抗糖尿病作用、抗酸化作用、肝保護作用の実現を目指した藤茶由来の製品や医薬品の開発の参考になると考えられる。

 

この文献は突っ込んで調査する必要があるな。 IC50値が特に気になる。 生活習慣病の救世主の素材になりえる。