文献情報 Echinacea purpurea (L.) Moench 多糖類は、Th17/Treg バランスを回復し、腸内フローラを調節することにより、ラットの DSS 誘…
文献情報 Echinacea purpurea (L.) Moench 多糖類は、Th17/Treg バランスを回復し、腸内フローラを調節することにより、ラットの DSS 誘発性大腸炎を軽減します。
Foods (Basel, Switzerland). 2023 Nov 25;12(23); pii: 4265.
エキナセア・プルプレアは、様々な脅威に対する免疫調節機能を持つことから、食品サプリメントや栄養補助食品として広く利用されている。その有望な成分の一つとして、エキナセアプルプレアの モエンチ多糖類は幅広い生物学的活性を有する。本研究では、潰瘍性大腸炎に対するEPPの栄養補助食品としての効果を評価するため、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を用いて潰瘍性大腸炎モデルを誘発し、エタノール沈降法を用いてモエンチ配糖体を抽出した後、モエンチ配糖体を7日間経口摂取させた。その後、DSSラットに対するモエンチ配糖体の有効性を免疫、抗炎症、腸内細菌叢の観点から評価した。その結果、モエンチ配糖体はDSS誘発大腸炎ラットの大腸短縮と腸管障害を緩和し、疾患活動性指数(DAI)スコアを低下させ、炎症性サイトカインの血清レベルをダウンレギュレートし、脾臓と腸間膜リンパ節(MLN)におけるTヘルパー細胞17(Th17)と制御性T細胞(Treg)のバランス回復に寄与することが示された。一方、EPPは大腸組織において、Toll様受容体4(TLR4)、骨髄分化因子88(MyD88)、核内因子κ-B(NF-κB)の発現をダウンレギュレートすることができた。さらに、16SrRNAの塩基配列解析の結果、EPPはUCラットの腸内細菌叢にも調節効果を示した。これらの結果は、EPPがTh17/Tregバランスを回復させ、TLR4シグナル伝達を抑制することにより、UCラットの栄養補助食品として有益な効果をもたらす可能性を示している。
エキナケアはインターフェロンを誘発させる作用かと思っていましたが、腸内細菌に影響を与えることができる素材だったのですね。
最近どうりで問い合わせが多いわけです。 乳酸菌などをそのまま摂取するか、腸内細菌の餌を与えるか、腸内細菌を元気にするものを与えるかですが、どうもこれからは、餌を与えるは一般化してきて、腸内細菌を元気にする要素を与えることになるそうですね。
腸内細菌向けのエナジードリンク的な。