ペオニフロリンは、hsa_circ_009012 をダウンレギュレーションすることで、関節リウマチ線維芽細胞様滑膜細胞の炎症を抑制します

ペオニフロリンは、hsa_circ_009012 をダウンレギュレーションすることで、関節リウマチ線維芽細胞様滑膜細胞の炎症を抑制します

Heliyon. 2024 May 15;10(9);e30555. pii: e30555.

 

背景 : 関節リウマチ(RA)は、関節障害を進行させる慢性炎症性疾患である。円形RNA(circRNA)は、関節リウマチにおける線維芽細胞様滑膜細胞(FLS)の炎症反応を制御し、疾患の進行に影響を及ぼす可能性がある。ペオニフロリンはシャクヤクから抽出される主な有効成分であり、抗炎症作用で知られている。本研究の目的は、hsa_circ_009012とPFがRAにおける炎症反応を制御する潜在的なメカニズムを探ることである。

方法 hsa_circ_009012、has-microRNA-1286(miR-1286)、toll-like receptor 4(TLR4)、NOD-like receptor thermal protein domain associated protein 3(NLRP3)のRNA発現をリアルタイム定量ポリメラーゼ連鎖反応(RT-qPCR)またはウェスタンブロッティング(WB)により評価した。細胞炎症マーカー(TNF-α、IL-1β、IL-6)は、RT-qPCRおよび免疫蛍光(IF)により評価した。Counting Kit-8(CCK-8)アッセイ、フローサイトメトリー、トランスウェルアッセイは、細胞生存率、細胞周期分布、遊走性を調べるために利用した。

結果: Hsa_circ_009012はRA-FLSで高発現していた。Hsa_circ_009012の過剰発現はRA-FLSの炎症を促進し、miR-1286/TLR4軸と密接に関連していた。ペオニフロリンは、RA-FLSにおける炎症とhsa_circ_009012およびTLR4の発現を抑制し、miR-1286の発現を上昇させた。さらに、hsa_circ_009012のアップレギュレーションは、RA-FLSの進行に対するペオニフロリンの抑制効果を逆転させた。

結論 : ペオニフロリンは、hsa_circ_009012/miR-1286/TLR4/NLRP3軸を介し、RA-FLSの炎症を抑制する。

 

ペオニフロリンすごい! リウマチの炎症にまで効いてしまうのか 日本でリウマチにシャクヤクをつかうケースは見たことはないな。