ケルセチンは、PI3K/AKT経路を介して腎尿細管上皮細胞のアポトーシスを阻害することで糖尿病性腎症を予防しました。

ケルセチンは、PI3K/AKT経路を介して腎尿細管上皮細胞のアポトーシスを阻害することで糖尿病性腎症を予防しました。

 

Phytotherapy research : PTR. 2024 Jul;38(7);3594-3606. doi: 10.1002/ptr.8227.

今月の論文ですねえ。 

和多志の現在のテーマは、腎機能をいかに復活させるかです。 

処方はできていますので現在モニター中です。

では論文の要旨を見ていきましょう。

 

糖尿病性腎症(DN)は糖尿病の最も一般的で重篤な合併症であり、ヒトの健康に重大な脅威をもたらしている。現在、糖尿病性腎症に対する安全で効果的な予防法は不足している。

 

本研究では、DNに対するケルセチンの予防効果とその根本的なメカニズムを探ることを目的とした。in vivo実験では、高脂肪食(HFD)とストレプトゾトシン(STZ)の組み合わせによって誘導された2型糖尿病(T2DM)モデルマウスを確立し、ケルセチンのDN予防効果と腎尿細管上皮細胞アポトーシスに対する保護的役割を探った。

 

その後、ケルセチンの腎尿細管上皮細胞アポトーシスに対する保護効果をさらに検証するために、ヒト尿細管上皮細胞(HK-2細胞)を用いたin vitro実験を行った。

 

さらに、RNA配列解析(RNA-seq)とネットワーク薬理学的解析を用いて、関与する分子メカニズムを包括的に解明した。生体内では、糖尿病マウスの尿中マイクロアルブミン/クレアチニン比が対照マウスに比べて有意に上昇し、それに伴って腎尿細管上皮細胞のアポトーシスが活性化することが観察された。

 

驚くべきことに、これらの変化はすべてケルセチン投与後に回復した。試験管内では、HK-2細胞の高グルコース誘導アポトーシスはケルセチンによって有意に抑制された。その後のRNA配列解析とネットワーク薬理学的解析により、ケルセチンが高グルコース誘導HK-2細胞のアポトーシスを阻害する可能性が最も高いことが明らかになった。

 

すごいですね。動物実験で糖尿病成人症を防げることがわかったなんて。

 

 

透析は糖尿病腎症から移行します。 なんと糖尿病の40%が将来腎不全になり、透析となってしまいます。

現在34万人もの透析患者がいて、年間500万円の治療費を使っています。 7割が健康保険組合、3割が自治体の補助です。障碍者になりますので。

340000人×500万円=1兆70000000万円と膨大な費用です。

 

弊社ではいかにこの腎不全に行かないように予防的に服用して腎機能が回復すればともくろんでいます。

 

その主剤として使用したのがケルセチンです。 弊社ではカイカ由来のケルセチンを使用してます。

 

まだ2024年7月現在データはでていませんが、腎機能低下初期症状として夜間頻尿が改善しています。