診療報酬改定2022
診療報酬改定2022
4月に診療報酬改定が行われました。 今回の診療報酬改定は調剤薬局に関しては厳しい改定となっています。 厚生労働省はものからひとへという大きな流れをいうてます。
それはどういうことかというと、薬だすだけでは、評価しませんよ。 ちゃんと患者さんの状況を聞き取って、アフターフォローしなさいよ。 そのフォローについて評価しますということです。
まあ一般のビジネスでは普通のことですが、医療業界では普通ではありません。 点を取りたいばかりにお薬手帳を勧める。頼んでもないのに服薬指導加算を取ります。
調剤薬局では薬を出すだけで儲かるので、業界では「門前薬局」といいますが、大きな大学病院などのまえにずらっと薬局がならんでいるやつです。 厚生労働省が医薬分業を推奨していたから、なんと今や薬局の数は6万件となり、コンビニの5万5千件を抜いています。 病院と同じように水曜日午後休み、土曜日は半ドン、日曜祝日は休みです。
もう今後はそういうわけにはいかないようですねえ。 300店舗以上のチェーン店の報酬は減られてしまいました。
つまり門前薬局チェーンの狙い撃ちです。 その流れなんでしょう 1200店舗のチェーン薬局が2022年1月に倒産してしまいました。 門前専門のチェーンです。 1000億円の負債とのこと。まあ店舗と薬代で1億くらいかかるから、ずっと借金で回していたのでしょうねえ。
今まで通り薬だけだしていた薬局では、パニックになるでしょう。 来年、再来年とどんどん厳しくなることでしょう。
それと繰り返し使用できるリフィル処方箋が導入されました。世界では常識ですが、日本では日本医師会が猛烈に反対していました。 医者が儲からなくなるからでしょう。 絶対口が裂けてもそうはいいませんが。それを今回は厚生労働省の圧力にまけて導入してしまいました。
これも誰も説明しないし、報道もされないので患者さんは99%知らないと思います。大病院で積極的にリフィル処方箋を発行してないかぎり。
薬局でも紹介しないし、個人病院はリフィル処方箋は100%発行しません。 儲かりませんから。
いつも同じ薬で、診察5秒くらいなら、リフィル処方箋にしてもらいましょう。 3回まで認められています。
つまり毎月行っていたいた病院が3か月に1回でよくなりますよ。あとは同じ調剤薬局にいくだけ。
リフィル処方箋が浸透すると前述した門前薬局には処方箋を持っていかないでしょう。地域の薬局に持ち込むことが多くなると思われます。 それはリフィル処方箋は最初に持って行った薬局でもらわないといけないからです。
あとはリモート受診、処方箋も電話処方でのFAXでも対応もコロナのおかげで一気に進みました。 そういった点ではコロナに感謝です。
今後は病院と薬局の医療情報の共有が必要となるでしょう。 薬局は処方箋をもらうだけで、いったい何の病気なのか、処方意図はさっぱりわかりません。 せめて診断結果、病名を記載してほしいです。
今後は病名は記載することになるでしょう。 カルテの開示までいけばパーフェクトでしょうねえ。
患者さんも医師に依存することはやめて自分の健康は自分で守らないと、どんどん薬が増えて、さらに病気になっていきます。
薬では病気は治りません。 薬は一時的に対処しているだけです。その点をよくご理解ください。