映画 天外者

映画 天外者

 

もうなくなっている三浦春馬さんが主演の映画。 五代友厚さんを演じておりました。 大阪の生みの親ともいえる方です。 まったく存じ上げませんでした。大阪版渋沢栄一さんのような常識にとらわれず、ののしられても嫌わても視点が異なり、国益を守り抜いたお方でした。 偉人というのは目立つこともなく、自己主張して俺がやったんだということもなく、ただただすべきことをひっそり地道に実行されているんだなあと感じました。

 

  【五代友厚氏銅像】

五代友厚

 大阪商工会議所前にて

 

大阪に出張に行ったときに写真撮ってきました。銅像になっているんですね。

 

江戸から明治への激変ときこそ活躍できたのだろうか。五代友厚さんが現代に生きていたら経済をどうみるのか?いろいろ妄想していた。

 

このような国益のために働ける人が国のために仕事をするのが本来の姿であるが、日本はこの70年ほどの間に、今だけ金だけ自分だけの輩が横行する日本に成り下がってしまった。 50年後、100年後を見据えた政策をやっていたのが花開き、高度成長期を迎えることができたのであるが、それで寿命は尽きたように感じます。その後の経済、政治が現状維持のみに尽きたのでしょうねえ。 

一般企業でも新しいことはやるな。儲かるとわかっていることだけやる。新規開発はリスクが高いとの思考が強く、投資にはお金が向きません。投資というと株を買う、土地を買うという不労所得的に思考が固まっているように思います。しかし企業の投資というのは、新規開発などの自己投資のことだと和多志は感じます。

また教育機関もひどい。まさに教育は国益への投資であると感じますが、現実問題として、大学では儲かる研究だけにしろ。 お金になる特許だけにしろと経済優先になっています。これは企業の考えであり、教育機関の考えではありません。 優秀な先生、学生がどんどん海外流出してしまうことにつながっています。 

 

教育機関に潤沢のお金がまわり、一見無駄と思える研究をできるような環境になっていないのも心配です。そもそもその研究に価値があるのかどうかを判断することができるのかどうかも疑問ですが。

 

日本経済はガラポンが来ないと変われないのかなと感じます。それも内圧ではなく、外圧で。

 

江戸時代から明治になるくらいの衝撃がこないと日本は変われないかもしれません。