中国には漢方はない???
中国には漢方はない???
中国には日本でいうような漢方はありません。 和多志の経験ですが、中国に行ったときに、日本の半夏厚朴湯はいい薬だから、中国で売りたいというのです。
は??? 漢方は中国から来たのだけど、なんで中国にないの?って。
それは日本の漢方が中国でいうところの古文書である傷寒論や金匱要略などから作っているからですよって。 ??? ますますわからなくなりました。
突っ込んで聞いてみると、中国には漢方という薬はなく、中医学にもとづいた完全個別化された処方が存在するだけですと。
中医学でその人をみて、体質、食生活、体格、脈などを把握して、どんな症状があるのかをインタビューして処方するので、固定化した医薬品は基本的にはないのですと。
傷寒論のような古文書をたよりに医薬品を作っていることに中国側が驚いているくらいとのこと。
傷寒論などの書籍は今でいうところの治療マニュアルであり、症例として多い傾向のある人をマニュアル化しているのですと。
なるほどねと納得しました。 そう考えると、中国で生まれた傷寒論などの治療マニュアルでは、そもそも2000年前の中国人に合うのであって、食生活、病気もまったく異なっているでしょうから、それを症とか体質としても無理があるのでしょう。
そうやって考えると日本人というのはまじめな民族ですね。 2000年以上も前の書籍をいまだに使用して医薬品として使用しているのですから。