映画 シャイロックの子供たち

映画 シャイロックの子供たち

 

半沢直樹のドラマかと思ったら、池井戸潤さんの経済小説なんだ。

 

意味深な映画だった。 だれでも犯罪者になりうる。 詐欺行為で貸し付けて10億焦げ付かせてしまい、不良債権化した場合会社は損金で対処することになる。

それが詐欺で、行員とグルで5億の報酬を受け取っていたら詐欺だよね。

でもバレなければ犯罪にはならない。

 

でも映画のように、売りたい家主がいて、耐震不備のため20億が5億円しか価値がないとわかっていながらといいつつ、家主は建築士だから見抜けたが素人には判断がつかない状況で20億で販売して、あとで違法建築が発覚して価値が棄損した場合は、詐欺かどうかわからないけど、地震が来ない限り問題ないから将来発覚しないかもしれない。

この売買を手伝って報酬として3億もらったとしたら、これは詐欺行為か? 知っていてやっていたから詐欺だよな。 知らずにやっていたら詐欺ではない。建築業者を訴えないといけないと思うけど。

 

なんとも不思議な感じがする映画だった。 やはりビジネスは善ですべきであると痛感した。 悪意をもって嘘をつく、逃げる前提でだますなんてやっぱりよくないだろうな。 

 

日本人は性善説で生きているから、海外の性悪説で生きている人たちからするとコテンパンにやられてしまいますね。

 

この銀行でやっていることを医療業界に当てはめると、治らない病氣は難病として治療と称して対処療法をする。

薬を使えば治るといって患者に間違った説明をする。薬では病氣は治らない。あくまでも治癒力が治すのだから。

 

抗がん剤は患者が生きているか死んでるかは関係なく治癒率を言っていることを説明せず投薬する。これは大問題。

 

銀行では相当問題となることでも医療業界では薬が効かなくても、治らなくても返金しなくてもいいし、保険組合は訴えないし病院にとっては都合がいい業界なのかな。社会保障というのが効いているように思います。

 

サービスを提供する人自身が、使いたい便利だというように買いたいサービスなら何をやってもうまくいくでしょうが、ごまかしている商品をだまって高く売るようなサービスは今後消えていくことでしょう。

 

野菜でもそうです。 見た目が重要なので、虫が食っていたりしている野菜は売れないので、農薬たっぷりかけてある野菜を売りますが、自分や家族が食べる野菜は別に栽培しているのです。野菜の場合は売れないから仕方がないですが。 消費者もこの点よく考えて、安全な野菜を買うように注意した方がいいと思います。

 

食品添加物をたっぷり使った商品もそうです。 工場で私が作っていたら、たぶん食べたいと思わないでしょう。

體に悪いことを知っているからです。 バターの代わりにマーガリン、砂糖のかわりにブトウ糖果糖液糖、日持ち剤、乳化剤、酸化防止剤などなどてんこ盛りです。 

 

石鹸でもそうです。 3個100円の添加物てんこ盛りの石鹸で皮膚炎になったシャボン玉石鹸さんの社長さん。

これはまずいということで、無添加で3倍以上の価格になっても無添加にこだわり会社が倒産しそうになりながら会社は存続してきました。 安全な石鹸を提供したいという思いです。使用者と製造者が一致しています。

 

今後このような考え方をしていかないとどんなに今は大きな会社でも存続は困難ではないでしょうか

 

自分が売るものは自分も買いたいということが原点だと思います。

 

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