日本ではなぜコンドミニアムタイプのホテルが流行らないのか
日本ではなぜコンドミニアムタイプのホテルが流行らないのか
オーストラリアに転勤になった友人を訪ねていったときの話。 英語も話せずとにかくいってみようと出かけた。自分のモットーはまず行動というのがありますが、周りからしたらあほですねえ。 友人とで会えればなんとかなると思っていきました。
その際に泊まったホテルがコンドミニアムタイプのホテルでした。 変わったホテルだなと思いましたが、長期に、安く利用するならいいなあと思いました。
あれから25年ほど経過していますが、日本にはコンドミニアムタイプのホテルは流行りそうにありません。
なんでだろうなとずっと考えていました。
正解かわかりませんが、たぶん日本人は労働に対して何か歪な思考があるのではないかと推察しています。
仕事は嫌なこと。 嫌な仕事、いやな上司、いやな同僚や部下などなど、ストレスの宝庫で、給料は我慢料金。
有休は制限なくとることができないしなどなど。 鬱憤を日ごろためて勤め人生活をしているのではないかと。
給料が我慢料金であれば、ぱーっと使いたくなりますよね。
それが宿泊を伴う旅行であれば、なおさらそうです。 また年末年始、ゴールデンウイーク、お盆などの連休に集中し、短期で旅行を楽しみたいという思いは大変理解できます。
だから旅行にきてまでホテルの近所スーパーで買い物して、自分で料理なんて思考にはなりませんわね。
1泊2日、せいぜい2泊3日の超過密スケジュールでゆっくりするということはなく、有名どころ、有名なランチ、ディナー夜景などなどめぐるわけです。
これでは1週間、2週間をリゾート地でゆっくり過ごすというスタイルにはまったくなじみません。
日本人は日ごろ我慢に我慢を重ねて、休日に開放する生き方をしている方が多いから、コンドミニアムタイプのホテルはまったく流行らないのでしょう。
EU諸国は仕事は無理してまでやりません。 年末年始も休みですし、会社も2週間ほど平気で休みます。当たり前の権利だからです。
だから日ごろのストレスがあまりない。 だから休日での発散もない訳ですね。
ESの概念からしたら、実に正しい。 日本はまだまだCSで止まっている会社がほとんど。
日本は本当にストレス社会です。このストレスが病気も生み出しますし、コンドミニアムタイプのホテルも流行らせないと思うわけです。
いずれは日本でもコンドミニアムタイプのホテルが流行る日が来ると信じています。