映画 火の鳥エデンの花
映画 火の鳥エデンの花
手塚先生の原作ですが、40年以上前の漫画です。内容的にはすごいえぐい内容なのですが、映画となると相当はしおっている感はいなめないけど、大人になってみると、また見方が変わって面白かったなあ。
地球に住めなくなって宇宙をさまよいエデンの園を見つけコミュニティを作っていくんだけど、もともと悪のない世界がであり、そこに娯楽、薬物、酒、武器を売る商人が現れ、コミュニティは争いによって破壊されて絶滅してしまうシーンを見ていて、まさに地球での現状でだなあと感じました。
イギリスが清国を薬漬けにしたアヘン戦争を思い出しました。 いまも薬物に汚染されていますけど。合法的にコンサータのような覚せい剤も使われています。 医療でというと合法的になるこの恐ろしさ。
この映画をみていてイスラムのハラールを思い出しました。 ハラールはアジアに漢方薬を輸出しようとしたときにハラールの宣教師にコンサルをしてもらい、いろいろ教えてもらいました。
豚をたべてはいけない。酒を飲んではいけないというのが大枠のルールです。
理由を聞くと豚を食べると病気になって、滅んでしまうからだと。 たしかに豚には寄生虫がいて、生で豚肉をたべると下痢になったり腹痛を起こします。
日本でも豚肉は生では食べません。 寄生虫のことを知っているからです。
酒についても少量ならいいが、たくさん飲んでしまうと争いが勃発し民族が滅んでしまうから飲んではだめだということでした。
たしかに酒によっぱらって喧嘩してしまうケースあります。 また日本人とは違って、彼らは酒に大変強く、どれだけ飲んでも酔わないので、気が付くとアルコール中毒になってしまいます。 ですから禁止にしているそうです。
友人がいっていましたが、ある日本にいるトルコ人はかつ丼が大好きで、ビールも飲みます。 2人までは戒律を破りますが、3人いると戒律を守るというてました。
中国天津では、レストランは看板には書いていませんがハラールレストランは信者にはわかっており、あれだけ豚を食べている国なのに、豚は食べていませんでした。 和多志がその際酒を飲まない時期だったので、お茶を飲んでいるとなんだお前はイスラムか?と聞かれました。 違いますよというと、俺はイスラムだというではありませんか。 え?イスラムは酒ダメなんじゃないのと聞くと、中国はいいんだとうそぶいていました。
もちろん厳格な人はいますが、このような体験をすると、戒律とは民族が滅びないためのものであり、絶対ではないのだなと思いました。
ラマダンにしてもおそらく断食していれば健康になるしね。
ダメだといわれて酒を飲めば、罪悪感をもちつつ飲むから遠慮して飲むから、自制にはつながるだろうから、アル中までは飲まないですから。
ハラールはなんか難しいなあと思っていたけど、民族を守るためと知ったら、先祖代々民族を守るための智慧なんですね。なんとも感慨深い思いを思い出しました。