モラル分子 オキシトシン
モラル分子 オキシトシン
オキシトシンは知られたペプチドホルモンの一種でありますが、どうもオキシトシンはモラルにも影響をしているようです。
2005年に神経ペプチドである「オキシトシン」は闘争欲や恐怖心を鎮め、他者との親和的で協力的な行動を促進する作用があるという研究結果を経済学者Michael Kosfeldらの研究グループは報告しているそうです。
そんなに前から研究しているのだけど、経済学者がやっているのが興味深い。この分野は比較的新しい分野で経済行動学の一環のようです。
しかし現実世界の中では学問が要素還元主義により分解されてしまい、全体主義ではなく部分部分での縦割り行政的になっているので、横のつながりなくなってしまったところに問題があるんじゃないかと思います。
この問題は特に医療分野では実に活発です。 要素還元主義の温床となっています。 脳、目、胃、大腸、心臓など人間を分解して、脳神経外科、眼科、胃腸内科、消化器科、循環器科とかまあよくもまあこんなにバラバラにしたのかと思うくらいバラバラになっており、ようやく総合診療科というものをさいきんちらほらと見かけるようになりました。
話はそれましたが、オキシトシンが分泌されるということが相手を信用して協働することをうながすホルモンということがだんだんわかってきていますが、社会環境として、マズローの欲求5段階説が相当絡んでくると思います。
マズローの5段階欲求
これは餓死、戦争などが起こっている地域では生理的欲求が満たされないのでオキシトシンはでない領域だと推察します。
すくなくとも安全、安心が満たされて、集団への所属欲求がある段階からオキシトシンが発揮されるのではないかと。
日本人はこの80年戦争はなく、飽食の時代が続いています。平和ボケといわれるくらい平和です。
もっとさかのぼれば1万年前の縄文時代は一万年くらいは戦争はまったくかなったのではないかといわれています。
最近読んだ本で、経済は競争では経済は発展しないという本を読んで、これからは日本人の時代だなと痛感しました。
どうも和多志自身競争はあまり好きではなく、そんなに先に行きたいなら、どうぞとしてしまう性格です。
欧米ではとにかく競争して強いものが勝ち残るという考えですが、日本人の和多志にはいつまでたってもなじまないです。
いがみ合い、競争して、嘘をついてだましたりして商売しても長続きしないと思うわけです。
日本には100年以上つづく会社が3万社もあるというではありませんか。 これが世界から驚かれることだと思うわけです。
その結果日本人はモラルの社会となっていき、日本人の常識は世界の非常識といわれるほどになったのではないでしょうか。
落とした財布が戻ってくる。街にゴミがおちていない。(日本人からみると落ちているが、程度問題)などなど上げればきりがありません。
それはオキシトシンが影響しているのではないでしょうか
一番日本人の常識が世界の非常識となっているのは、性善説だと思います。 日本以外は性悪説です。
オキシトシンの分泌が高い民族は性善説になるのではないかと感じています。
将来日本人の特性がオキシトシン濃度で説明ができたらすばらしいなと思います。