映画 4月になれば彼女は

映画 4月になれば彼女は

 

感性を磨くために映画を積極的に観るようしているが、といいつつ見たいだけですがね。

 

自分にとってはなんとも考え込む映画であった。 はっきり言わないで失踪するというのは、和多志の理解を超えておる。

和多志の場合大げんかとなるな。

 

人間関係は適度な距離感が本当に求められると思う。 結婚についていえば、結婚する前は至近距離、結婚後は適度な距離感が求められる。 これを昔からは結婚する前は両目で見て、結婚後は片目で見るとか言われています。

 

今の若い人はあまり喧嘩をしないのかな。 したくないのかな。 静かに離れるとか穏やかにするとかなのかと感じた。

 

和多志のような単純な人間には理解できないが、結婚というシステムに翻弄されている人間模様のように見えた。

 

精神障害の患者さんのことを思い出していた。 強迫障害であり、セロトニン系の精神薬を服用している方なんだが、人間関係の悩みから脅迫障害を発症してしまい、3年も前から服薬中。

 

薬飲まないとどうなるのかというと、手が汚いから洗い続ける、ごみに捨ててはいけないものがあるかもしれないということでごみが捨てられない、鍵をしめたかどうか、ガスの元栓をしめたかどうか何十回も確認するので出かけられないというものでした。

 

気持ちはわかんらないでもないけど、ここまで色々考えていたら結婚自体実に困難だろうなと。

 

一緒にいて楽しいとかいうけど、和多志が思うに、沈黙を共有できる相手がいいのではないかと感じます。世間様も気にせず。

 

相手にちゃんと自分の気持ちを伝えることも大切だなあと強く思わせてくれた映画だった。