英語に訳せない日本語 「いただきます」

英語に訳せない日本語 「いただきます」

 

日本人であれば食事の前に必ず言う言葉です。

 

いただきます。この言葉は?子供の頃から不思議な言葉を言うなと思っていました。何をいただくんだろうって、ご飯かなと思っていましたが、そうではなく大人になればなるほど生きているものは、生きているものを殺して食べない限り生きながられない。

 

したがって命をいただきますという実に深い、話を知りました。 なるほど命を頂くのかと。 

 

これを英語にするとthank you for your life。なんでしょうか。

 

しかしこれでも実は足りないのです。その辺の草や虫を食べているのであればそれでいいでしょうが、ご飯にしろ、煮つけにしろ、栽培して、収穫、調理し、器に盛るまでかかわっています。その料理を乗せるお膳、たべる場所、すべてにおいて感謝の念がこもっているのが、

 

「いただきます」なのです。

 

お米を例にとってみて、4月に苗をうえて9月に収穫して、10月ごろ新米が出回ります。 これだけの期間をへてお米になります。

しかしこれでもまだ食べれません。 お米を炊く必要があります。

現代は炊飯器がありますので、スイッチポンでごはんが炊けます。

これでようやくご飯が食べることができるのです。 しかしこの時も炊飯器、水、電気が必要です。日本人はこういった炊飯器、水、電気まで感謝していることばがいただきますに含まれるのです。ただ現代人は和多志も含めてそこまで感謝の念を膨らましていただきますといっているかというとお恥ずかしい限りですが。

 

和多志はこの文明が滅んで肉を自分でさばかないといけないようになったら、魚もさばけないので、草をたべて生きながらえるしかないです。

 

そして食べた後は「ご馳走様でした」で終わります。 

 

日本では出された食事は残さず食べるというのが常識です。もし食べれないものであれば、手を付けないのが礼儀です。

 

馳走というのは走りまわるということで、料理をつくるのに馳走するので、感謝の意を込めて、「ご馳走様」といいます。

本当に厨房というのは走り回っていますよね。