真実と事実の違い

真実と事実の違い

 

ミステリーと言う勿れというドラマを見てへーそうなんだと感心したのが真実と事実の違いを説明していたことでした。

真実と事実の違いはまったく意識していませんでしたが、実に哲学でおもしろいなあと。

ちょっと面白そうなのでまとめてみました。

 

「真実」と「事実」は似たように使われることが多いですが、微妙に異なる意味やニュアンスを持っています。それぞれが持つ特有の特徴を以下に説明します。

 

事実 (Fact)

「事実」とは、客観的に確認できる現実の出来事や状況を指します。誰が見ても同じ結論に達することができる、証拠に基づいたものです。事実は通常、時間や状況にかかわらず変わらないものであり、数値やデータ、観測に基づいていることが多いです。

 

具体的な例

〇太陽が東から昇ることは「事実」です。

〇日本が1945年に第二次世界大戦で敗北したことも「事実」です。

 

真実 (Truth)

「真実」は、より主観的で、事実に基づきながらも個人の信念、価値観、解釈に影響されることがあります。真実は、ある出来事や状況に対する「意味」や「理解」を表すことが多いです。そのため、同じ事実に基づいても、異なる人が異なる「真実」を見いだすことがありえます。

 

具体的な例

〇「戦争は人々に大きな悲しみをもたらす」というのは、ある人にとっての「真実」であり、その感情や信念が関わっていますが、これは感覚や解釈に依存します。

〇誰かにとって「家族が何よりも大切だ」というのはその人にとっての「真実」であり、他の人には違うかもしれません。

 

違いをまとめると

事実は、観察や証拠に基づいて、誰にとっても同じである客観的な現実。

真実は、事実に基づくことが多いものの、個人の解釈や信念に影響される主観的な意味合いや価値観。

簡単に言うと、事実は客観的な現実であり、真実はその現実に対する人々の主観的な理解や解釈と言えます。

 

つまり事実は1つであり、真実は人の数だけ存在することということが言えます。

 

認識していなかったなあ。